同級生A『孫が生まれた!』
同級生B『取締役になった!』
同級生C『レクサスLS買った!』
僕『2スト最高!』
と、ツイーッターに投稿したのはかろかろ太郎さん(@karokarotaro)。そこにはさっそうとお気に入りのバイクにまたがりピースサインをするかろかろ太郎さんが写っていました。
リプライ欄には、「とても共感ですね!!2st最高です!」、「2ストは手に入れたくてもなかなか手に入らないんですよ!」というバイクを愛してやまない人からのリプが殺到、中にはそのライフスタイルに共感した人もいました。
「バイクには乗れないけど、生き方は同じと思って書き込みました。色々と好きなことをして人生を楽しんでる中年です。(笑)」
「いいじゃないですか。最高です。自分は同期が何人も鬼籍に入りました」
「僕がバイク好きだから思うことだけど、一番楽しいそう!一番羨ましい」
「正解です」
かろかろ太郎さんがどんな生き方をされているのか知りたくなったので、お話を伺いました。
ーー同級生ABCの発言は本当にあったことのでしょうか。
「実際には同級生ではなく、同世代での会話になります。お偉いさんになったり、孫が生まれてもおかしくない世代です」
ーーでも、かろかろ太郎さんにとっては、この写真のバイクに乗ることが「最高!」なのでしょうか。
「私にとって、地位も名声も高収入もバイクの楽しさを上回ることはありません。バイク・・・特に2ストロークエンジン(2スト)のバイクに乗ることはかけがえのない楽しみであり、生活の一部だと考えています。90年代に排ガス規制で絶滅した2ストはいまだ若い子を含め、虜にしていると思います」
ーーこのバイクの、レクサスよりも孫よりも地位よりも素敵だと思われる魅力を教えてください。
「バイクを通じて10代~60代と様々な世代とコミュニケーションできることと、バイクのエンジン音、クラッチ音(乾式クラッチ)、エンジンオイルの匂い、白煙、そして軽快なハンドリング等、なにもかもが刺激的で楽しいバイク、それがNSR250Rというバイクなんです」
ーー幅広い世代に人気のバイクなんですね。
「30年前のバイクですが、昨今人気が高くプレミア価格で取引されていることもしばしばあります。ちなみに自分のは1990年型になります」
ーーずっと乗り続けて「2スト最高!」と言いたいですか。
「はい。言い続けます。大型バイクや最新のバイクに引けを取らないこのワクワクするバイクを、老いて乗れなくなるまで走り続けたいと思います」
◇ ◇
地位も名声も高収入もぶっちぎって、「2ST最高!」と言い切ると投稿者。熱中できることがあると他人をうらやましく感じたり、自分と他人と比べる必要もない。これこそいつも幸せでいられる秘訣ですね。