「タカラトミーさん見て」「パンの耳を」子どもの一途な思いに…働く大人たちが真摯に応えた!【2021年の企業の神対応】

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「ボクの考えたプラレールの影絵見て」
「ヤマザキパンの人が悲しむ?じゃあヤマザキパンに聞いて」
「小学生の息子が御社を見学したいと言ってまして…」
時代を問わず、子どもたちというものは時にびっくりするようなことを口走ります。そして子どもたちから企業に飛んでくる無茶ぶりに近いお願い。それでも、大人たちは真摯に対応します。子どものトリセツを超える愛ある応対に、SNSでは「神対応」と声が上がりました。2021年印象に残った「神対応」をどうぞ。

「タカラトミーさん見て!」→担当者が神対応

「4歳の息子が考えたプラレールの影絵が素晴らしかったから、トミカさんに観て欲しい。」と、列車が走るアートなシルエット動画を投稿したNuno(@TNHokkaido) さん。タカラトミー(トミカ)の人気商品「プラレール」が大好きだという息子さんの影絵動画に、リプライには多くの驚きと感動の声が集まりました。Nunoさんの息子さんは、現在4歳。2歳の頃にプラレールをプレゼントしてもらって以来、プラレールで遊ぶのが大好きな男の子です。

「まいどなニュース」ではタカラトミーさんに取材を依頼。プラレールの企画開発担当の方からご回答をいただけることになりました!タカラトミーの奥田さんによると、息子くんによる動画は、社内でもかなり話題になっていたそうです。「お世話になっている鉄道会社さまからも、”こんな動画があがっていたね!”というご連絡を頂戴しました。お子さまの想いが詰まった素敵な作品は、様々な方に届いています」(タカラトミー 奥田さん)

「タカラトミーから息子くんへのメッセージ」全文

そして、奥田さんから届いたメッセージをお母さんに読み聞かせてもらった息子くん。その可愛すぎる笑顔と反応に、「思いは届くんだ!」とフォロワーさんたちも感動しています。

「タカラトミーさん見て!」4歳児が考えたプラレール影絵に担当者が神対応 「思いは届くんだね」とツイ民感動

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お客様相談センターの対応にほっこり

「ヤマザキパン」(山崎製パン)さんにリプライを呼び掛ける、こんなツイートが話題を集めました。

 「いつも食パンの耳を残す息子に『ヤマザキパンの人が悲しむ』と言った所、本日耳までちゃんと完食しました。所が、息子が『ヤマザキパンの人は喜んでいるか確認しろ』と言い出して困っております。
自称ヤマザキパンの御関係者の方がいましたら、息子に一言よく食べたねとリプライ下さい。何卒...。」

投稿したのは、シングルマザーの「みや@withBOY3歳」(@miya_diets)さん。食パンの耳を残さず食べられた3歳の息子さんから、食パンを作ってくれた「ヤマザキパン」の人が耳まで食べて喜んでいるのかどうか確認してほしいとお願いされてしまったとのこと。そこで、奇跡を願い「ヤマザキパン」さんに向け、息子さんへのリプライを求めるツイートをしてみたといいます。

投稿には3万超のリツイートと13万超のいいねが付いたほか、「ヤマザキパン」で働いている、あるいは過去に働いていたという人たちから「食べてくれてありがとう」といった息子さんへの感謝のコメントが多数寄せられました。

リプライに「ヤマザキパン」の人たちからたくさんのコメントが集まったものの、息子さんは「(ママは)ヤマザキパンに聞いたの?」などと納得しないご様子。そのため、山崎製パンのお客様相談センターに直接電話することに…

投稿したお母さんは『耳まで食べたことを喜んでいただけるか』というようなことをお電話で聞くのもどうかと思って、最初は直接電話をするというのはためらっておりました。その後、ツイッターに投稿した内容に『電話をかけてみたらどうか』というお言葉を複数いただいて。恥ずかしながらお電話で山崎製パンのコールセンターの方にまずは相談したんです。すると『ご子息にお電話していただければご対応しますよ』とご快諾。翌日に息子と一緒にコールセンターへお電話しました」。

そして「息子に『耳まで食べてくれてありがとうー。これからもいっぱい食べてね』と優しいお声を掛けていただけました。電話が終わった後は『ヤマザキパン喜んでたねー!』と息子はニコニコしておりました」と息子さんの願いがかないました。この後、息子さんは「全部ではないのですが、以前より格段に食べるようになりました」(お母さん)とのことです。

パンの耳が嫌いな息子に「ヤマザキパンの人が悲しむ」と言ったら…思わぬ効果とお客様相談センターの対応にほっこり

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「小学生の息子が御社を見学したいと…」→町工場「こりゃ本気の子だ」

高度な加工技術を持つ町工場が集積するものづくり最前線の街・東京都大田区。「小学生の息子が御社を見学したいと言ってまして」。試作開発などを手掛ける「安久工機(やすひさこうき)」に入った一本の電話が物語の始まりでした。1969年創業の安久工機。現在、2代目社長の田中隆さんが同社を率います。電話を受けたのは息子で同社経営企画室の宙(ひろし)さん。

小学生が関心を抱いたのは、安久工機のサイトで加工開発例の冒頭に紹介されている機械式血液循環シミュレータでした。技術力の高さを買われ、大学の人工心臓装置の開発プロジェクトにも携わるようになった同社は医工連携のさきがけ的存在で、人工心臓装置の試作実績があります。

宙さんが驚いたのは、お母さんが伝える質問の専門性。「『これサック型だ』って本人は言っていますが…」「三尖弁・僧帽弁の試作品と開発経緯を知りたいそうです」。技術畑ではない宙さんは面食らいながら、その場で検索して対応しましたが、内心思いました。「こりゃ本気の子だ」。

一連のツイートが拡散し、ポジティブな感想があったことを「多くの方に大田区のモノづくりを意識していただけたことがうれしく、『日本のモノづくりはまだまだいける』と思っていただけたのではないでしょうか」と話しています。その一方、小学生がSNSで注目を集めたことについてはこれ以上過熱しないよう、今後親子のプライバシーに関連する情報は発信しないことにしています。

「大人の求めるドラマ性や期待を気にすることなく、純粋に自分の興味関心に集中してほしい」と宙さん。見学が実現した際は、「ようこそ!」と力一杯ハグしようかな。そんなことを考えています。

専門用語が飛び出す小学生、あこがれの町工場見学が実現

そして2021年夏、少年が待ち焦がれていた見学が実現しました。北陸で暮らす一家が、車で都内の安久工機を訪れたのは7月中旬。工場の玄関先で緊張の面持ちで直立する初対面の小学生。ちなみに、宙さんたちは少年を「BEN君」と呼んでいます。「三尖弁・僧帽弁の試作品と開発経緯を知りたい」という宙さんの度肝を抜いた質問から命名したそう。「ようBEN!」の言葉が喉元まで出かかった宙さんが遠路をねぎらうと、BEN君は疲れた顔も見せず、事務所の展示棚の試作品を見つけ、「おぉ!」と目を輝かせたそうです。

BEN君は分厚いファイルを何冊も抱えており、たくさんのスケッチや図面が入っていました。「12年そこそこの彼の頭の中にこんな膨大で具体的なアイデアがあったとは」と驚く宙さんをよそに、職人気質の社長は「こう動くの?難しそうだけど」と理詰めで応対します。よき師に出会ったと感じたのでしょうか、顔がほころぶBEN君。人工心臓の試作品を見て、身を乗り出して話をするようになりました。早稲田大学先端生命医科学センターも見学。人工臓器の世界的パイオニアである梅津光生さんの案内で、最新の遠隔手術施設や様々な機器であふれる研究室を巡り、写真でしか見たことがない補助人工心臓の重みと感触を肌で感じたそうです。

2日間の日程が終わり、別れの時間になると、お母さんにせかされたBEN君の口から「ここで働かせてください」という、ジブリ映画のあのせりふが。冗談交じりのこの言葉には、中学生になっても研究を進めたい、夏休みには安久工機でお手伝いでも雑用でもなんでもするから人工心臓やモノづくりを学ばせてほしい、という意味が込められていたそうです。驚く宙さんは「今日からお前の名はBENだ!」と湯婆婆のような返しができませんでしたが、もちろん大歓迎です。

「小学生の息子が御社を見学したいと…」→「こりゃ本気の子だ」 とある町工場への1本の電話に「めっちゃええ話」と称賛の声

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「人工心臓に興味が…」専門用語が飛び出す小学生、あこがれの町工場見学が実現 最後は「ここで働かせて」とお願い!?

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