ねむいにゃ・・・。そんなつぶやきが聞こえてきそうな写真がSNSで話題になっています。猫に見える建物がTwitterに投稿されると、「眠たいにゃんこだ!」「可愛いぃぃぃ」「意図的だとしたらセンス半端ない!」と22万件のいいねが付きました。
この建物は何か?投稿者は明言していませんが、兵庫県姫路市に勤務したことがある記者には見覚えがありました。これは姫路城下の公園にあるトイレやん!JR西日本の新快速に乗って現場へやってきました。
姫路城の南側にある大手前公園にそれはありました。うん、確かに猫です。
しかし、何かの装置のようですが、わざと猫に見えるように配置したのでしょうか?コロナ前は世界各地から観光客が訪れる世界遺産・姫路城の真ん前にあるトイレだけにあり得ます。公園を管理する姫路市に取材しました。
ーーあの、大手前公園のトイレが猫に見える件でお聞きしたいんですが。
「はっ?猫?どういうことですか?(写真を見せて説明)…確かに猫ですね」
ーーこれは目は通気口ですか?ヒゲのところは何でしょう?
「目に見えるのは通気口ですね。ヒゲに見えるのは、監視カメラにつながっているコードなんですよ。5年ほど前に監視カメラを取り付けたんですが、昨年カメラの角度を変えた際に配線もいじったので、(’猫のヒゲのように)いい感じでたるんでしまったのかもしれません。(狙って猫に見えるようにした?)いえいえ、そんなことはありません」
ーーネットでは広く拡散され、海外でも反響を呼んでいます。今後、姫路城を訪れた観光客の撮影スポットになるのでは?
「いやいや、でもこれ、監視カメラですよ?撮影スポットになったとしても、撮っている人は監視カメラに写っているわけで…」
ーーなぜ姫路城下のトイレに監視カメラを?治安は悪くなさそうですが。
「日中は観光客が多いんですけど、夜は人通りが減るんですよ。トイレも夜は閉まっています」
ーー今後、新たな観光スポットとして売り出していくつもりはありませんか?
「いや、こういう反応があるとは…。驚きました…」
◇ ◇
現在、トイレは改装中で利用することはできませんが、猫の外観は見られます。改装しても、猫に見える配置は変えないそうです。監視カメラが気にならない人は、姫路城へ行ったついでにのぞいてみてはいかが。夜は人通りが少ないので、日中がおすすめです。