「帰宅拒否」した犬をしばらく庭に放置した後、様子を見に行った飼い主さんの目に飛び込んできたのは、庭の隅に集めていた落ち葉に首まですっぽり埋もれて無の表情を浮かべている予想外の姿。「坊がまた帰宅拒否。しばらく放置してから様子を見に行ったら、埋もれてたw」と飼い主の「けも」さん(@sokonron)がTwitterに写真を投稿したところ、その衝撃的なポーズとどこか達観したような表情が、「かわいい」「気持ちよさそう」「これは草(葉っぱだけにw)」と大反響を呼びました。さて、何がどうしてこうなったのでしょうか。けもさんに聞きました。
けもさんから「坊」と呼ばれているこの雑種犬、名前はレオくんといいます。日向ぼっこと散歩が大好きな10歳(来月で11歳)。人間は苦手だけど女性は好きで、好みの人がいると自分から寄っていくような子だそうです。
―あらためて、どういう状況なのでしょうか。
「毎晩9時頃にトイレのために庭に出るんですが、用が済んだ後も室内に入らず(帰宅拒否)、狭い敷地内をグルグル走り回って私と追いかけっこをするのが習慣のようになっています。昨夜は追いかけっこがなかなか終わらず、しばらくひとりで遊ばせようと私だけ室内に入り、数分後に様子を見に行ったら写真のようなことになっていました」
この大量の落ち葉について一応説明しておくと、けもさんが昼間に集めて、レオくんが掘っていた穴にまとめて入れていたものだそうです。
―レオくんがこのままの格好で寝ているような写真も投稿しておられましたが、様子を見に行った後はどうなりましたか?
「私が近づいたらゴロンと寝ちゃったんですが、さらに寄ると『連れ帰られる』と思ったのか、穴から出て追いかけっこの続きが始まりました…。荒天でテンション上がるタイプなので、昨夜の強風で外遊びのスイッチが入っていたのかもしれません」
―聞いているだけで微笑ましいです。レオくんとの生活で、幸せを感じるのはどんなときですか?
「人間嫌いでベタベタと甘えてくるタイプではありませんので、たまに甘えん坊な一面を見せてくれると嬉しくなります。在宅で仕事をしているのですが、ちょっと外出して帰宅した時に『おかえり〜』と駆け寄ってきてくれるのがたまらなく可愛いです」
レオくんとは、保健所のサイトを通じて出会ったというけもさん。「バタバタした譲渡だったので詳しい事情はわからないのですが、母犬に育児放棄されていたところを保護されたようです」
ところで、けもさんの家には「凪」というメスの猫(5歳)もいます。レオくんとの関係について尋ねてみると、「残念ながら仲睦まじいとは言えません」とのこと。けもさんは「それでも並んでごはんを食べるようにはなりましたので、少しずつ距離は縮まってきていると思います。急かさず気長に見守っているところです」と話してくれました。