紅葉の彩りが、人々を癒す 「デジタルスケッチ」で描く京都府立植物園

辻 智也 辻 智也

 11月、こずえから色づき始めたイロハカエデ。心地よい秋風がやむと、池の水面に鮮やかな赤色が映し出された。97年の歴史を持つ京都府立植物園(京都市左京区)は、秋の装いのまっただ中だ。

 2年近く続いてきた新型コロナウイルスの流行は、10月から下火になっている。それもあってか、秋晴れの植物園では、家族連れやお年寄りら、多くの人々が散策を楽しんでいた。

ウェディングドレスで写真撮影する華やかなカップルの姿も。2年近く、鬱々(うつうつ)とした暮らしを強いられてきた市民を、秋の庭園が優しく癒やしていく。

 11月は、紅葉だけでなく、コスモスやバラ、キクなど、色とりどりの花が見頃を迎えている。

 今年はイロハカエデの色づきが少し早いようだ。12月からは「寒い冬」が予想され、秋は足早に過ぎていくかもしれない。

 輪郭線を現地でスケッチし、それをパソコンで水彩画風に彩色する手法で、京都と滋賀の「今」の風景を届けます。

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