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時間が経つとこんがり色に!クラフト作家の「育てるスルメイカキーケース」に注目集まる「使えば使うほど味の出るケース」

行橋 友 行橋 友

「育てるスルメイカキーケース
使用前は、ヌメ革本来のナチュラルなベージュですが
使用後、革の経年変化でこんがり 干物 スルメになって行きます。
この写真は お客様が育ててくださったスルメイカを見せに来てくださった時のお写真です。
ありがとうございました」

こうポストされたのは、時間が経ちこんがりとキツネ色に仕上がったスルメイカ型のキーケースです。キーケースを作ったのは、食べ物をモチーフにした革製品を中心に多数の作品を手掛ける「Leather Kakei」(@LeatherKakei)さん。

ほとんど真っ白だった1枚目の写真と比べると違いは一目瞭然です。本物のスルメイカさながらに香ばしい色味に仕上がったキーケースには、称賛のコメントが寄せられました。 

「美味しそうになった笑」
「使えば使うほど味の出るケース❗️」
「革の変化を見るの楽しそう!自分も育ててみたい😂」
「だいたい何年くらいでそのような美味しそうなスルメになりますか?」

ご自身が手がけた作品をここまで大切に使ってもらえるのは、製作者冥利に尽きることでしょう。色の変化を楽しみながら日々持ち歩くことができるので、使う側としても「遊び心」を持って製品との長いお付き合いができることかと思います。また、「育てる」という表現にも製品に対する愛情が感じられますね。

スルメイカキーケースの製作についてや使用した「ヌメ革」の特徴などについてLeather Kakeiさんにお話を伺いました。 

ーースルメイカのキーケースを製作したのは?

「ネットや店頭で見かける『ベル型キーケース』の形が、イカのように見えたことがきっかけです。このキーケースを自分でも作ってみたいと思い、どうせならLeather Kakeiらしい遊び心を加えたいと考えました。

イカに似た形だったので、リアルなイカをモチーフにしたデザインを構想しました。特に、鍵をどのように収納するか、どのようなギミックにすれば楽しいかを追求する中で、図鑑でスルメイカを詳しく調べ、その構造やリアルなデザインを試行錯誤の末に完成させました」

ーーこのお客さまは、キーケースをどのくらいの期間、使用されていたのでしょうか?

「およそ1年間ほどご愛用いただいていたようです」

ーーヌメ革は時間の経過で色が変わるとのことですが、製作の際の取り扱いなど注意する点はありますか?

「ヌメ革のナチュラル色は手を触れただけでも手垢がついたり、水や接着剤が付着するとシミになってしまうので、取り扱いには大変気を使います。これは製作時だけでなく、お客様にご使用いただく際にも注意が必要です。

そこで、Leather Kakeiではお客様が『お手入れいらずで、思う存分手に取って使ってほしい』という想いから、製作過程で革の表面にレザーコートを施しコーティングしています。

これにより汚れが付きにくくなり、革製品を初めてお使いになるお客さまにも気軽に『革を育てる』楽しみを始めていただけるよう工夫しております。少々手間はかかりますが、このひと手間が作品の魅力と使いやすさを高めていると考えています」

ーーここまで使い込まれたキーケースを見てのご感想は?

「最初に作品を見たとき、思わず『お帰り!スルメちゃん』という言葉が出ました。そしてお客さまには『よく育ててくださいました、ありがとうございます』、『えっ!綺麗なスルメになりましたね~』とお話ししました。

また、お互いに冗談で『焼きすぎや~ん!』と言い合い、笑い合ったことを鮮明に覚えています。このお客さまは私の作品を大変気に入ってくださり、様々な作品を長くご愛用いただいております。お客さまが愛着を持って育ててくださった様子を見ていて作家として本当に嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいになりました」

ーー数々のユニークな革製品を作っておられますが、一番オススメしたい製品は?

「このような『食べ物モチーフ』の作品を作り始めるきっかけとなった原点の作品である『育てる革たい焼き』を一番にオススメしたいです。

これもヌメ革のナチュラル色で製作しており、使い込むほどに色が深まり、まるで『こんがり焼けたたい焼き』のような美しい経年変化(エイジング)を楽しめる作品です。

革製品は長くご愛用いただけるものですので、『購入したら終わり』ではなく、『購入したときから始まる、革を育てる楽しみ』を実感していただけるこのアイテムを、ぜひ多くの方に手にとっていただきたいです」

ーー今後はどういった製品を構想されていますか?

「私の作品は基本的に、『自分が食べたいもの』を革で作るというコンセプトで製作しています(笑)。衣食住の中でも『食』、つまり美味しいものへの興味は尽きませんよね。私の作品を見て、『わ~!この食べ物がこんな作品になってるんだ!』と驚き、楽しんでいただけるような作品をこれからも作り続けたいと思っています。

現在構想・開発中のアイテムとしては、フランスパンのペンケースや眼鏡ケース、和菓子・最中の小物入れ、肉まん巾着など、今後も様々な食品モチーフの革小物を皆様にお届けする予定です。どうぞご期待ください」

革製品をただ持つだけではなく、「革を育てる楽しみ」を多くの方に伝えようと奮闘されているLeather Kakeiさん。使いやすさやデザインも当然ながら、長く使うアイテムであれば月日の流れによる変化も楽しめるようにという思いも込められています。

「Leather Kakeiの作品は革の仕入れから裁断、縫製、仕上げまで、すべて私一人が手作業で丁寧に制作しております。そのため、一度に数多く作ることができず、マルシェなどの出店ではすぐに完売となり、せっかく見に来てくださったお客様にご迷惑をおかけしてしまうこともございます。

しかし、これからも手作りの良さや一点ものの価値を地道に伝え続けていきたいです。『大人の遊び心で持つ革小物』、育てる革たい焼きの店Leather Kakeiとしてこれからも精進してまいりますので、どうか応援していただけると嬉しく思います」とLeather Kakeiさんは話してくれました。

「Leather Kakei」各種SNS、ネットショップはこちらから!

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