筧美和子が語る、姉妹関係良好の秘訣 ヒントは距離感「自然とお互い仲良く」

石井 隼人 石井 隼人
姉とは仲良しの筧美和子(撮影:石井隼人)
姉とは仲良しの筧美和子(撮影:石井隼人)

姉妹間の悲しき溝が描かれる、映画『幕が下りたら会いましょう』(11月26日公開)。ならば実際に姉のいる筧美和子(27)に聞いてみた、姉妹が良好関係になるための秘訣を。

劇中では姉・麻奈美(松井玲奈)とギクシャクした関係の妹・尚役。実生活では2歳年上の姉がいる。姉は一般人ながらも筧のYouTubeチャンネルの企画を手伝ったりして、姉妹関係は良好のようだ。筧も「姉は雰囲気が柔らかく、会っただけで癒される。焼く前のモチモチしたパン生地くらい柔らかい人です」と独特に姉への愛着を口にする。しかし学生時代はそうではなかった。「高校生くらいのときは物の貸し借りで喧嘩ばかり。仲の悪い時期もありました」と振り返る。

リスペクト関係に転じた理由とは?

それが今のようなリスペクト関係に転じたのは、実家から独立して一人暮らしを始めたことが大きい。「絆が深まったのは、お互いに家を出てからです。初めての一人暮らしは不安が多いけれど、親を心配させるわけにはいかない。でもお姉ちゃんにならば話せることもある。プライベートの事もそうだし、仕事についてもそう。姉には一人暮らしを始めた時に凄く支えられました。逆に私もお姉ちゃんが一人暮らしを始めたときは住み込み状態で泊まりに行ったりして、そこから自然とお互いに仲良くなりました」と一度離れてみたことが転機になった。

今も悩み事は真っ先に姉に相談する。「姉には何でも聞いてもらっているし、応援もしてくれています。姉といると仕事を忘れられることも多くて、普段と変わらずにいてくれるのがいい。お姉ちゃんは不思議なところもあって、いきなり私のことを“サン!”とか呼んできたりとか(笑)。職種は私とは違いますが、くだらないことから真剣なこと、恋愛相談まで、悩んだら一度は姉に話を聞くようにしています」と全幅の信頼を寄せている。

弱みを見せることができたら

劇中での姉妹は亀裂を抱えた状態で、取り返しのつかない状況を迎えてしまう。筧は「麻奈美と尚も、お姉ちゃんと私同様に姉妹として長い時間を過ごしてきました。根底には愛や絆はあるけれど、お互い近くにい過ぎているがゆえに素直になれない。弱みを見せることができたら、仲も深まっていったのではないかと思います。でもそれができない、それがあの二人ならではの関係。色々な姉妹の形があると思います」。

姉・麻奈美役の松井とは初共演。「あまり同じシーンは多くなかったので積極的に話したりはできませんでしたが、姉妹ならではの不思議な距離感というものは意識していました。自分の好きなものの話を楽しそうにする無邪気な松井さんの姿を見られたときは凄く嬉しかったです」と撮影を懐かしんでいる。

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