「気象予報士」×「京都・観光文化検定」の筆者おすすめ! ~古都・京都の紅葉名所編~

tenki.jp tenki.jp

秋の行楽と言えば、スポーツ、読書、食欲の秋…そして秋の風物詩とも言える、紅葉狩り(もみじがり)。秋の澄んだ青空に、真っ赤な紅葉や黄金色のイチョウが映える季節です。北海道や東北、関東の標高の高い所は10月中に紅葉の見ごろを迎える所が多いですが、関東から九州の平地では11月から徐々に本格的に見ごろを迎えます。紅葉の名所は全国に色々ありますが、今回は、その中でも気象予報士かつ、京都・観光文化検定3級(2級挑戦中)の筆者が、京都の紅葉の魅力をご紹介します!


秋の風物詩「紅葉狩り」

「紅葉狩り(もみじがり)」は日本人には欠かせない習慣のひとつですよね。春に桜の開花や満開が気になるように、秋も紅葉の見ごろのシーズンは見逃したくないもの。今では私たち一般庶民でも楽しんでいる紅葉狩り(もみじがり)ですが、その歴史は古く、奈良時代や平安時代に貴族の間で広まったと言われています。百人一首にも「ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 唐紅に 水くくるとは」(在原業平)などと、紅葉の美しさを詠んだ歌が多く残されています。江戸時代には庶民の間にも広まり、今では誰もが楽しめる秋の行楽の一つとなっています。


紅葉がきれいに色づく条件

紅葉は場所や環境によって美しさが様々。紅葉が美しく色づための条件には、寒暖差と、十分な日照があること、そして適度な水分が必要です。紅葉は、最低気温が8度を下回ると色づきが始まると言われ、さらに5度になると色づきが美しくなると言われています。その条件が揃っているのが、紅葉の名所が多い京都もその一つです。


京都の気候の特徴

京都盆地は三方を山に囲まれた内陸盆地で、「夏は酷暑、冬は酷寒」と言われ、夏は暑く、冬は冷え込むのが特徴です。夏は日照時間も多く、最高気温が35℃を超えるほどの猛暑になることもあります。過去30年間(1991年~2020年)の京都の平年値は、真夏日(最高気温30度以上)は年間で75.8日、そのうち猛暑日(最高気温35度以上)は年間19.4日と、東京のおよそ4倍もあります。一方、晩秋から冬にかけて、晴れて風が弱いと放射冷却が起こりやすく、朝晩はグッと冷え込むことも多くあります。冬日(最低気温0度未満)は年間で18日と、東京の15.2日よりも多く、年間の寒暖差が非常に激しいことが分かります。また年間の平年の降水量は1522.9ミリと、適度に雨が降り、鴨川や桂川といった大きな川が流れ、水分環境も整っています。紅葉が美しくなるための条件として、京都は場所的に恵まれている環境といえそうです。
そんな京都には、紅葉のおすすめスポットが多くあります。その中からいくつかご紹介しましょう。


京都おすすめスポット~永観堂

「モミジの永観堂」として知られる紅葉の名所。イロハモミジなど約3000本の紅葉が境内を彩ります。平安時代に文人の藤原関雄が古今集に詠んだ歌「奥山の岩垣紅葉散りぬべし、照る日の光、見る時なくて」に由来する「岩垣もみじ」は、永観堂の七不思議のひとつになっています。また、境内の中心には放生池があります。この池を取り囲む紅葉が池に映し出される様子も美しいものです。


京都おすすめスポット~東福寺

「通天もみじ」として知られる東福寺。秋の京都観光に欠かせないスポットのひとつ。通天橋一帯には約2000本のカエデが植えられ、紅葉の名所として知られています。洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる渓谷から通天橋を見上げると、紅葉の素晴らしさに心打たれるほど。東福寺はとにかく多くの観光客が訪れますが、周辺にある東福寺の塔頭でも紅葉が楽しめる所もありますので、ゆったりと過ごせる穴場スポットを探すのもいいかも。


京都おすすめスポット~嵐山

京都駅からJR嵯峨野線で快速で約11分。言わずと知れた紅葉の名所です。桜や新緑の季節から、紅葉の秋へと季節ごとに様々な表情を見せてくれます。晩秋の朝に、頑張って早起きができたら、空気がピンと張りつめる中、ぜひ嵐山へ。早朝、渡月橋から日の出を拝むのもオススメです。朝日に照らされた嵐山は、より一層赤く染まって、美しさが増します。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース