「フリーターから正社員になりたい」という気持ちはあるものの、正社員の友達から愚痴や「嫌な噂」を聞いてしまい、転職に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。フリーターの男女500人に「正社員への就職で不安なこと」を聞いたところ、1位は「自由度が低くなる」という結果に。フリーターと比べると「時間に縛られる」「休みにくい」「辞めにくい」「家庭よりも仕事を優先しないといけない」といったイメージが数多く寄せられたといいます。
株式会社ビズヒッツが500人(女性343人/男性157人)を対象に行った調査です。回答数上位5位までの結果と、具体的な回答は以下の通りです。
【1位 自由度が低くなる】
・自分の時間が自由にもてなくなること(20代女性)
・自分に合わなかった場合、正社員だと辞めにくい(30代男性)
・いくら自分の体調や家族の体調が悪くても、簡単には仕事を休めないところが不安(40代女性)
【2位 転職活動そのもの】
・まず採用されるのか不安。パートでも約8社応募してやっと受かったので、正社員だとさらにハードルが上がると思います(20代女性)
・履歴書にずっとフリーターだったことを記載すると、就職に不利になりそう(30代男性)
・私は49歳ですので「正社員として採用してくれる会社があるのだろうか?」という不安です(40代男性)
【3位 職場の人間関係】
・人間関係を良好に築けるかが不安(20代男性)
・自分より年下の方が上司になることがあるのではないかと、少し不安があります(30代女性)
・人間関係でトラブルに巻き込まれないかなど不安に感じる(40代女性)
【4位 責任に耐えられるか】
・責任が重くなると思うので、プレッシャーや緊張に押し潰されないかが非常に不安(20代女性)
・以前アルバイトから正社員登用された際には、責任の大きい仕事が増えて重荷になりました。そのため次また「正社員に」という話があっても悩むと思います(30代女性)
・責任が生じる(40代男性)
【5位 仕事がこなせるか】
・正社員はフリーターより業務が多いと思うので、ちゃんとこなせるか不安になります(30代女性)
・能力以上の仕事を求められるのではないかと不安(40代女性)
・5年前までは正社員だったもののブランクがあるため「就職しても大丈夫か?」と心配です(50代男性)
一方、フリーターから正社員になりたいかを聞くと、「すぐにでもなりたい」「いずれはなりたい」と答えた人が、合わせて56.6%でした。理由としては「生活が安定するし、保険や年金も職場で入れるので将来への不安が減る(20代女性)」「給料が増えて生活が安定するから(30代男性)」「福利厚生やボーナスなど、同じ仕事をしていても格差を感じるから(50代男性)」といった回答があったといいます。
「なりたくない」という人からは「以前は正社員だったが、もううんざり」「今はアルバイトだが、正社員時代よりも高収入」「フリーターのほうが稼げている」といった意見が寄せられていたそうです。