憧れの「108本のバラ」でプロポーズ→実際に受け取ったら?気になる「その後」と注意点を聞いてみた

金井 かおる 金井 かおる

 「108本のバラでプロポーズ」ーー「10」「8」の読み「と」「わ」から永遠を表すといわれています。ロマンチックな反面、直径60cmはあるという巨大な花束。実際に108本のバラでプロポーズを受けた女性いわく「大木に抱きついている感覚です」。生花店によると「注文は年々増加傾向にあります」。

108本のバラに思わず頬乗せ「幸せを実感」

 ウェブサイト「note」を運営するnote株式会社(本社、東京都港区)で働く関矢瑞季さんは今年5月、お付き合いをしている男性から108本のバラの花束を贈られました。

 ーー受け取った場所は?

 「共通の友人がやっているお店です。お店は休業中でしたが、新メニューの相談があるらしいと彼から言われて一緒に向かいました。一向に新メニューの相談が始まらず、なんだなんだと思っていたら、いつの間にか店の隅に花束が置かれていて。サプライズですね。友人の前で、彼から結婚するにあたっての約束を3つ伝えられ、花束を手渡されました」

 ーー実際に手にした感想は?

 「花束にあんなに重量を感じたのは初めてでした。花がじゅうたんみたいにぎっしり連なっていて、ついついほっぺたを軽く乗せたり、やさしく触れてみたりして、幸せを実感しました。大木に抱きついている感覚です。両手を広げてようやく抱えられる大きさでした」

帰宅後、小さい花瓶しかなくて…

 店からはタクシーで帰宅した関矢さん。自宅に108本を生けられるだけの花瓶はあったのでしょうか。

 「小さい花瓶しかなかったので翌日買いに行きました。一瞬だけバケツに生けることになってしまってお花には申し訳なかったです」

 ーー生けたあとは?

 「108本という本数に意味があるということだったので、翌々日からドライフラワーにしました。たしか2週間くらいかかったような気がします。(吊るして花を乾かす)ハンギングの準備を2人でやったので楽しい時間でした。しばらくバラの香りで満ちていました」

 ーー今後、108本のバラをもらう人へのアドバイスは?

 「個人的には生花でもっと愛でたかったなぁと思います。数本をドライフラワーにして、他は短い期間でも生花で楽しむのもいいのかもしれません。まずは花瓶の準備をぜひ!」

 関矢さんはプロポーズ当日のことを振り返り、「生花店に常に大量のバラがあるわけではないと聞いたことがあります。きっと事前にお花屋さんに連絡して108本集めてくれたんだと思います。いろいろ考えて準備してくれていたであろうことがうれしいです」とお相手への思いを語りました。

生花店「注文は年々増加傾向」

 大阪市内で生花店やプリザーブドフラワー専門店などを展開する「堂島花壇」(大阪市北区)。同店で扱うプロポーズ用花束の1番人気は「108本の赤バラの花束」(高さ約70cm、直径約60cm、税込み71280円)です。年間30件前後の注文が入り、年々増加傾向にあるといいます。

 同店担当者に「贈る側が知っておいた方がいいポイント」を教えてもらいました。

【「108本のバラの花束」贈る側の注意点】

(1)108本の意味を知る

 バラは本数によって花言葉があり、108本は「結婚してください」。10(と)8(わ)=「永遠」という意味もあります。

(2)日数に余裕を持って注文を

 108本のバラを常時置いている花屋はなかなかありません。早めに予約されることをおすすめします。大切なプロポーズに使われる花束のため、当店ではご注文をいただいてから、より美しく新鮮なバラを入荷するようにしています。

(3)レストランではお店と打ち合わせを

 花束を渡すシーンとしては、ホテルのレストランでサプライズで渡されることが多いようです。レストランへ花束の配達を希望される場合、お店に花束が届く時間や渡すタイミングなど、お店の方との事前の打ち合わせが必要です。

 一方、もらう側へのアドバイスは、(1)帰宅後、早めにお水に浸ける(2)花瓶の水は毎日交換する(3)涼しい場所に飾る。

 「花束は茎の部分に保水のためのジェルや水をつけていますが、そのままの状態が長く続くとお水が不足し、しおれてしまいます。お花をきれいに長く保つ秘訣として、ラッピングをはずし、ハサミで茎の先端を斜めに2〜3cm程切ってからお水が入った花瓶に入れます。茎を切り断面を新しくすることで、お水を吸いやすくなります」(担当者)

「108本のバラ」でプロポーズした&された有名人

 この数年の間に、108本のバラでプロポーズをした、された有名人です。

 タレントのJOYさん、わたなべ麻衣さん夫妻。タレントの板野友美さん、ヤクルト・高橋奎二投手夫婦。タレントの菊地亜美さん。タレントの桜 稲垣早希さんなど。

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