「これぞ自由研究!」水性ボールペンに水を垂らしたら? 文具店が7メーカー22種で実験「有益すぎる」と話題

金井 かおる 金井 かおる

 静岡県にある文具店「四葉商会」(静岡市清水区)の公式Twitterアカウント「四葉商会 画材ブ」(@yotsubashizu_G)の投稿が話題です。

 注目を集めるのは、同アカウントが8日に公開した一覧表「水性ボールペン耐水実験」。

 実験では市販の水性ボールペン22種類で文字を書き、(1)水を垂らして5秒後にティッシュで拭き取った場合、(2)1時間水に浸けた場合、(3)24時間水に浸けた場合の3通りの結果を比較。文字が判別できないくらいにじむものや、24時間経っても変わらないものなど、商品によりさまざまな結果が出ました。

 結果を見たTwitterユーザーは「有益すぎる」「これはありがたい」「すごくわかりやすい」「親切すぎる」などと感心しきり。履歴書や手紙の宛名書きに使うペン選びの参考になるといった声もありました。

実験は「お客様に自信持って伝えられるように」

 実験を行った同社清水店(静岡市清水区)のスタッフに話を聞きました。

 ーー実験を思いついたきっかけは?

 「一番最初はゼブラさんのサラサドライに水を垂らしてみたらすごくにじんだのを見て、他の商品はどうなんだろうと思ったことです」

 「顔料インクは乾けば水に強く、染料系インクは乾いても水に弱い性質であることは知っていましたが、昔からある染料インクのボールペンは結構大丈夫だと聞き、ではどれがどのくらい大丈夫なのか、お客様に自信をもって伝えられるように実験してみようと」

 「どうせ実験するならそれを一覧にしておけばスタッフに声をかけるのが苦手なお客様にも参考にしてもらえると思いました。あと、これを展示しておけば1年後には耐光性の結果もわかります。物によっては赤く色抜けする物もあります」

 ーー実験対象のペンの選び方は?

 「お店で販売している水性ボールペンは全部やろうと思いました。7メーカー計22種類です」

 ーー実験から一覧完成までかかった時間は?

 「紙に書き出すだけで2日ぐらいだったと思います。仕事中にやっていたので、接客しながら…途中で書き間違えて最初から書き直したりだったので。あとは水に24時間浸けて乾かしプラス1日半。合計で4日ぐらいです」

 ーー苦労した点は。

 「耐水実験をどうやるのが正しいのか調べたり、どんな表にすれば見やすいのかを考えるのに苦労しました。あとは表を書いている時、あと少しで書き終わるって時に書き間違えた時も心折れました…」

 ーー大変だったんですね。しかしTwitterで注目されています。

 「まだ展示し始めたばかりで店頭ではあまり反応はありませんが、Twitterでこんなにも多くの人に見てもらえてうれしいです。時期的にも夏休みの自由研究の参考になればいいかなと思っています」

 実験結果は同アカウントで閲覧できるほか、清水店の売り場にも掲示中です。

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