ニャーニャーと助けを求めていた子猫 高級猫のように見えたが、成長とともにドラ猫要素が発現!笑いと癒しをもたらす

渡辺 陽 渡辺 陽

助けを求めていた子猫

ソバくん(9歳・オス)は、とあるバス通りの脇にある垣根のところで、ニャーニャー鳴いていた。兄弟や母猫は見当たらず、まだ生後2カ月くらいだった。

2012年6月、東京都に住むまよさんのお母さんがソバくんを発見し、保護。しかし、お母さんは犬のBBちゃんと猫のあんどんちゃんを飼っていたので、同居する猫好きのまよさんにソバくんを託したという。

これも何かの縁

まよさんは、トマスくんとロビンくんという猫を飼っていたので、それ以上増やすことなど考えていなかった。

「でも拾ってしまったなら、それも何かのご縁です。先住猫に影響があるような病気がなければ、そのまま育てようと思いました」

何よりソバくんは、ふわっふわで本当に愛らしく、ちょうど半年前に亡くしたチンチラゴールデンのたぬえちゃんの幼少期の面影があった。

「たぬえの生まれ変わり!なんて思ったことも後押ししました」

やんちゃな子猫

まよさんは、トマスくんもロビンくんも成猫になってから飼った。子猫から飼うのは、当時14歳になっていたあんどんちゃん以来14年ぶりで、子猫の愛らしさにノックアウトされた。

「特に夫は子猫を見るのが生まれてはじめてで、『こんなかわいい子、ペットショップから逃げてきてしまったに違いない!』と本気で心配し、警察に届け出ようとしていたくらいです(笑)」

血液検査をすると、ソバくんは猫エイズ陽性だった。力強く生きてほしいという意味を込めて、「野生の」という意味の「ソバージュ」から、「ソバ」と名付けた。猫エイズは後に陰転したという。

ソバくんは最初から好奇心旺盛で、せっかく用意したケージもすぐに脱出し、家じゅうを探検した。トマスくんとロビンくんは最初たじたじだったが、しばらくするとトマスくんは父性が爆発し、せっせと育児に励むように。ソバくんは9歳になった今でもトマスくんに甘える。ソバくんは最初からあまりものおじせず、犬のBBちゃんのことも怖がらなかったという。

もしかして高級猫!?

ソバくんはとにかく末っ子気質で、トマスくんやロビンくんと違って苦労を知らない。甘え上手で器用、わがままなところもあるという。トマスくんとロビンくんは運動音痴気味だが、ソバくんは運動神経抜群だ。

好きなことは食べること。とにかく食いしん坊なんだという。「子猫の頃は、降ろしても降ろしても食卓に上って盗み食いをするので、私たちは落ち着いて夕食が食べられず、夫と立ったまま食事をすることもありました。バレンタインデーに夫に作った寿司ケーキも目を離したすきに食べられ、デコレーションしていたマグロがなくなってただの酢飯盛りになったこともあります」

ソバくんは、子猫の時は天使のように可愛らしかった。

「これは高級な猫の血が入っている!ノルウェージャンかソマリか!と言っていたのですが、成長するにつれてドラ猫要素が発現し、今ではすっかり雑種猫の風貌になりました。そんなちょっとがっかりな成長も、笑いと癒しをもたらしてくれます(笑)」

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