「猫がくつ下脱いだみたいだ」と、愛猫の写真をツイッターに投稿した もず串さん(@mtstmk)。そこに写っていたのは、だら~んと寝そべる白黒のハチワレ猫ちゃんと、その足元にくしゃっと脱ぎ捨てられた黒のくつ下。
身体の大半は黒だけど、2本の後ろ脚は真っ白な猫ちゃん。「それで(両足が)白く…」「脱いだ白い素足が素敵すぎる」と、黒のくつ下を脱いだみたいになった猫ちゃんの姿に、驚きと爆笑のリプライが殺到しました。
「脱いだら白かった笑」
ネッコ「フゥ……スッキリ」
「連勤から帰ってきて玄関で力尽きたみたいだ」
「まだ黒い上着は着ているのね」
「上に羽織ってるやつも脱ぐのかな?」
「全部脱いだら白猫になりそうw」
たくさんのリプライの中には、「家人が脱ぎっぱなしにしてると眉間に皺が寄るのに、ネコチャンが脱いだ靴下だと頬が緩むのは何故なのか」という声も。
多くの反響を受け、「こんなに沢山の方に届くとはつゆ知らず 夫の脱ぎ捨てられたくつ下を投稿してしまい お目汚し失礼しました」とツイートしていたもず串さんに、撮影時の状況についてお話をうかがいました。
◇ ◇
ーー「猫がくつ下脱いだみたいだ」の写真、猫ちゃんの色合いと脱ぎ捨てられたくつ下のバランスが絶妙ですね。
「いつもなら(脱ぎ捨てられたくつ下を見て)ちょっとイラっとしたと思いますが、この状況を見た瞬間に笑ってしまい、ついツイートしてしまいました」
ーー脱ぎ捨てられたくつ下はご主人のものだとか。
「はい。おっさんのくつ下だと分かったら気持ち悪がられないかな、と心配していました」
ーーくつ下を脱いだみたいな猫ちゃんのお名前は?
「もず、です。6歳になる雑種のオスです。猫を迎える環境が整ったので里親サイトを半年チェックして、ビビッときた猫でした。初めて一緒に暮らす猫です。当時、推定2歳の野良猫でした。譲渡会場では鳴き続け、体もかさぶただらけでした」
ーーもずくんのおへそを見つけて、「大人の猫引き取ったから、そうかそうか仔猫の時もあったんだね!という気持ちが押し寄せてくる」とツイートされていました。もずくん、今はご家族に愛されて幸せですね。
「すっかり家猫になりました。猫嫌いで人間好きな猫です。リモートワークで家にいる時間が増え、ますますべったりになりました。一緒に生活する中で性格がだんだんわかってきて、野良だった2年間、きっとこんな風に過ごしていたんじゃないかな~など、想像の余地があるところも面白いです。あと、白黒猫に多いみたいなのですが、よくしゃべります」
ーーもず串さんは、保護猫のための活動として『猫シール』を販売されてるんですね。
「『猫シール』を1枚購入していただくと、保護猫の1食分にあたる50円が寄付されます。主な寄付先は、もずを保護してくれた方が所属する団体さんです。個人のボランティアさんの集まりなので、行政からの支援が受けられません。レスキューや、状態の悪い猫の治療も自己資金で行っているという大変な状況を知り、少しでも助けになればと、寄付につながる展開を始めました」
ーーもずくんが今幸せなのも保護猫活動のおかげですよね。
「猫と暮らしたいと思った時、ペットショップへ行く前に、地域の譲渡会や里親募集サイトなどを見ていただけると嬉しいです」
ーーところで、撮影後のもずくんと脱ぎ捨てられたくつ下の行方は?
「そのまま放っておいたところ、猫もくつ下もいつのまにか片付いていました」
◇ ◇
白黒のハチワレ猫、もずくんが、黒のくつ下を脱ぎ捨てて白足になったように見えた、奇跡のワンショット。それは、野良だった約2年を経て、ご家族の愛に包まれながら安心して寝っ転がっていた、猫ちゃんの幸せな姿。
それを思うと、普段なら「こんなところに~」と言いたくなりそうな脱ぎ捨てられたくつ下さえ、なんだか微笑ましく見えてきますね。