名古屋の駐車場で2500万円強奪、事前に認識?「非合法的な現金」の可能性も 小川氏が指摘

小川 泰平 小川 泰平

 名古屋市内のコビニエンスストア駐車場に止めた車から現金約2500万円が強奪された事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は14日に現場を取材した。同氏は一夜明けた15日、当サイトに対して、車内に大金があったことを犯人が事前に知っていた可能性などを指摘した。

 警察によると、7月12日午後8時20分頃、名古屋市中区のローソン中区金山五丁目店の駐車場で、愛知県清須市の30代会社員男性が車を止めて外にいたところ、2人組の男に襲われ、車に置いていた現金2565万円が入った紙袋を奪われたという。

 被害者の男性は、背後から近付いてきた男に蹴られ、その間、別の男が車の中にあった現金を奪い、走って逃げたという。男性は右ひざに軽傷を負った。犯行に及んだ2人のうち、1人が上下灰色の作業服、もう1人が上下黒の服を着ていたという。愛知県警は強盗致傷事件として2人組の行方を追っている。

 小川氏は「被害者が大金を紙袋に入れて持っているのを、犯人はあらかじめ知っていた可能性があります。警察は奪われた2565万円がどういう金かを被害者から聞いていると思います。また、事件当日、このお金を持っていることを知っている者がいるのか等も聴取していると思います」と推測した。

 現地取材した同氏は「現場は、コンビニエンスストアの約20台駐車可能の駐車場であり、容疑者2人は走って逃走しているが、もう1人、車両で来ていた可能性も否定できない。駐車場には防犯カメラがあり、向かいのマンションにも防犯カメラが設置されている。また逃走方向にも防犯カメラが複数設置されているのが確認できた」と報告した。

 さらに、小川氏は「犯行時だけではなく、犯行前の『前足(まえあし)』、犯行後の『後足(あとあし)』が重要なカギになるのではないか」と指摘。また、同氏は「捜査関係者の話だと『非合法的なお金の可能性』もあり、そのあたりも含めて被害者から詳細に事情聴取を行っている模様です」と明かした。

 大金を持ち歩く時の対策について、小川氏は「紙袋等ではなく、体にたすき掛けしたバッグに入れた方がいい。それは海外旅行でも同様です。また、GPS付きのカバンもあり、貴金属業者が使っています」と説明。その上で、同氏は「現金取引は極力、振り込みにすべきです。夜間金庫に行く時は、必ず複数で行くこと。1人では行かないように」と呼びかけた。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース