色を聞かれて「わかんなーい」!? 3歳6カ月検診で初めて気づいた息子の異変

長岡 杏果 長岡 杏果

友人(30代・東京都在住)が息子さんの検診で気づいた、子どもに対する違和感について紹介します。一人目の子には感じなかった違和感に最初は戸惑ったといいます。

友人は自治体が行っている3歳6カ月検診にAくんを連れて行きました。3歳6カ月検診では、簡単な問診と身体測定、歯科検診が行われました。一番最初に行った問診で、友人はあれ?と思い始めたといいます。問診ではAくんが名前・年齢・性別を聞かれ、他にカードを見て色を答える、カードの図形のどちらが大きいか答えるという問診を受けました。名前・年齢・性別は順調に答えられたのですが、色を答えるときに赤、黄色は答えられるの、青と緑を指しても「わかんなーい」と続けて答えました。

しかし、最近の様子として「いやだ」「やらない」「知らない」「わからない」が多いことを伝え、最後にもう一度質問をすることになりました。しかし、最後に聞いても答えは同じく「わからない」でした。家では色がわからないかどうか気にしたことはありませんでした。Aくんにはお姉ちゃんがいて、いつも色を教えてもらったりもしています。そのときは「これはこの色!」とAくんも答えていたと友人も記憶していました。

検診ではもう少し様子を見るということで保健師からも指示がありました。それから自宅でも何色なのか判別できているのか、積み木や折り紙を使って確認をしてみましたが、青と緑、紫は「わからない」が続きました。定期的に通院している病院で医師に相談したところ、青・緑・紫は3歳半くらいだと判別できない子どもは多く、成長するにつれて判別できるようになってくると言われたそうです。就学前になっても色の判別ができていない場合はそのとき、また相談するということで、いまは成長を見守ることになりました。

色覚異常とは?

色覚異常とは赤・緑・青の3つの色を感じ取る視細胞のうち、どれかが足りなかったり、細胞の機能が弱いために起きる、色の感じ方の異常です。色覚異常のタイプにより、判別のしにくい色は異なります。

日本人男性の5%、女性の0.2%は先天性の色覚異常であるといわれています。珍しい病気ではありませんが、現在治療法はありません。そのため、色覚異常があったとわかったときには個性として付き合っていく方法を考えるしかありません。

ただ、子どもの場合は色の名称を覚えていないのか成長の過程でしっかりと認識できていないのか本当に色覚異常があるのかは小さいうちは判断することはできません。就学前には色の判別もでき理解するようになるので、なにか気になることがあれば入学前に眼科で相談することをおすすめします。学校に通えば授業で色の判別を求められることも多くあります。そのため、入学前に保護者が対処してあげるようにしましょう。

色覚異常があるとわかっても慌てることなく、医師、家族、学校など身近な人たちと相談をしながら、子どもが少しでも過ごしやすくなるような環境をつくってあげるようにしましょう。

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