“絵心ゼロ”でも描ける「棒人間」が仕事に使える! さくっと気の利いたイラストで「感謝」「お詫び」が伝わる

鶴野 ひろみ 鶴野 ひろみ

 

さりげないイラストが持つ力は思いのほか強い。たとえば会社での伝言メモ。「至急お願いします!」というメッセージだけでも要件は伝わるが、そこに両手を合わせてお願いするキャラクターが添えられれば、なんだか大変そうな様子も、相手が申し訳なく思っている気持ちも一目で伝わってくる。

とはいえ、絵心がない人にとっては、そんなさりげないイラストだってハードルが高いもの。描けるものなら描きたいが、「どうせ自分には描けないよ…」と諦めてしまっている人もいる。そんな、「絵心はないけれど気の利いたイラストが描けるようになってみたい」人をサポートする本が登場した。「仕事に使える!棒人間図鑑大全」(自由国民社)だ。

棒人間とは、丸と線の組み合わせで人間を表現したイラスト。最大の魅力は、絵のセンスなど皆無でも、ロジックさえ覚えてしまえば誰でも描けるようになることだ。

「どうすれば描けるのか」というロジックを、本書では初心者向けに丁寧に解説。著者でイラストレーターのMICANOさんも「ゆるい雰囲気で進むワークショップでも、ロジックを伝えれば、2時間後にはみなさん棒人間を描けるようになっています」と言うのだから心強い。

しかもこの棒人間、極めてシンプルな構造なのに、表現の幅がとにかく広い。たとえば背骨を内向きに曲げればしょんぼりした様子を表せるし、外向きに曲げれば開放的な雰囲気を演出できる。そこに、汗やビックリマークといったマンガ符号を組み合わせれば、あらゆる感情を表現できるそうだ。マンガ符号の組み合わせ方もたくさん紹介されているので、絵心なし族にとって憧れだった「さりげないイラスト」デビューがすぐに果たせる。

また、頭と背骨、手足のみで構成された棒人間は、人種や性の区別がないので不用意に人を傷つける可能性が極めて低いのもメリット。言葉がうまく伝わらない外国人や幼い子どもにも、感謝や励まし、お詫びの気持ちがまっすぐに届く。

プロのアーティストとして様々なイラストが描けるMICANOさんも、職場やプライベートで、このシンプルな棒人間をよく活用しているのだとか。

「旅先で訪れた飲食店で『おいしかったです』の気持ちを込めてカップの下に棒人間を描いたメモを残したり、公共施設の待合室でぐずっている子どもに描いて見せたりすることもあります。丸と線だけで描いていても、絵は国境や年齢を越えてコミュニケーションを取ることができる。あらゆる人たちとのコミュニケーションを円滑にする一つのツールとして、棒人間を覚えてくれるとうれしいです」。

さらに本書では、絵に苦手意識がある人の気持ちにも配慮。冒頭の30ページは、「誰でも描けるようになる」理由を論理的に解説している。「どうせ描けない…と思ってしまっている人の心のロックを外したかった。だって、棒人間を構成しているのは丸と線だけ。手足を付ける位置など、理屈さえわかれば誰もが描けるようになるのですから」

ただし、描く上での注意点が一つ。それは「自分を描くつもりで、乱暴には描かない」こと。

「自分の想いを乗せる、という意味では字と同じ。字も、たとえ上手じゃなくても丁寧に書けば気持ちが伝わるじゃないですか?それと同じで、どうか自分の分身を描くつもりで丁寧に描いてもらえたらうれしいですね」。

言葉にするのが照れくさい気持ちも、絵ならさらりと伝えられる。ハートフルなコミュニケーションを実現するツールとして、棒人間は大いに役立ってくれそうだ。

「TPOをよほど間違えない限り、描けるようになればいいことしかないはずです!棒人間は気持ちを通い合わせる一つのツール。通い合うって、お互いにすごくうれしいことですよ」。

人をうれしくさせるパワーを秘めた棒人間。プレゼントに添えるメッセージカードや職場・家庭での伝言メモなど、活用の場は幅広い。円滑なコミュニケーションを後押ししてくれる武器を身に付けるつもりで、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

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