高岡早紀、“魔性”と呼ばれすぎて「どうでもいい!」悟りの境地!? 愛娘からは恋のお悩み相談も

石井 隼人 石井 隼人

『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』(6月18日公開)の主人公・雨宮リカは自らを28歳と称し、意中の相手の愛を手に入れるためならば手段を選ばぬ最怖の純愛モンスターと化す。この魔性キャラを演じているのが、“魔性女優”との異名をとる高岡早紀(48)だ。

先月上梓した初エッセイのタイトルを『魔性ですか?』にするなど、近年は魔性キャラを逆手にとって面白がっているような感もある。メディアを通して魔性イメージが浸透し始めた若き日は「魔性というカテゴリーに入れられるのは嫌だなという気持ちがあった」というのだが。

“魔性”と呼ばれるようになってからだいぶ年月が経つ。その年月が周囲の反応と高岡の心境を変えたようだ。「徐々に私の周りにいる人たちが“魔性”と呼ばれることを面白がってくれたというか、『魔性と呼ばれるのはいい事だよ!?』『最高じゃん!』などと前向きに受け止めてくれるようになったりして。そう捉えられるようになってからは、私自身も“魔性”というレッテルに対して、なんでもいいよ!どうでもいいよ!と思うようになりました」と打ち明ける。

年齢を重ねる中で、人生の優先順位が明確になってきたことも大きい。「自分で自分のことを信じ、そして大切な人たちが本当の私のことを理解してさえいてくれればそれでいい。世間からどう呼ばれようとも気にしなくなりました」とさっぱりした表情。外見に関して「昔から変わらない」と指摘されることも魔性イメージに拍車をかけているが「お褒めの言葉なので嬉しいですが、内面も含めて変わっていないわけがないという自負もありますから」とうぬぼれはない。

愛娘とバレンタインチョコ作り

そんな“魔性”も私生活では3人の子供を育てる“お母さん”。家では女優としてのスイッチはOFFにしている。「一番下の娘はお友達から『あなたのママ、テレビに出ているでしょ?』と言われるようですが、子供たちにとって私はお母さん。女優としての私にはまったく興味がないようです。それがとても楽。私も仕事の話を家庭でしたいとは思わないし、そのような態度が私から出ているから、子供たちも私の仕事に興味を示さないのかもしれません」と家庭が素に戻れる唯一の場所だという。

今はもっぱら、小学校高学年の娘の成長に目を細める日々だ。「今年のバレンタインデーに初めて一緒にチョコレートを作りました。お目当ての男の子にだけはデコレーションをしたりして。どうやって渡そうか悩んでいたので、恋のお悩み相談を聞いたり。ウチの娘ももうそんな年頃なのか…と思ったりして」と感慨深い。

育児と仕事の両方を完璧にこなしたいと思う一方で、女優として母としての長い経験から適宜力を抜く必要性も知っている。「育児も仕事も、どちらも失敗できないもの。しかし両方を完璧にしようと思って振る舞うと必ず壊れます。家のことを完璧にやろうとすると台本を覚える時間がなくなるし、仕事ばかりに集中すると子供のお弁当を作る時間もなくなる。どこかで上手く手を抜くことも必要。重ねた年齢とともに、頭の整理整頓も上手くできるようになりました」と心に余裕を持った両立に奮闘中だ。

約16年ぶりに主演した連続ドラマが好評を博して『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』として映画化。魔性女優としてまだまだ引っ張りだこ。「子供たちの成長も目まぐるしいし、私自身も女優として残された短いキャリアをどう楽しんでいくか。一人の人間としての自由度も今後増していくと思うので、私自身もそんな自分の成長が楽しみです」。魔性のその先にある高みに期待している。

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