コロナ疲れやお肌トラブルを解消 いま注目の漢方蒸気浴「よもぎ蒸し」の効果

八木 純子 八木 純子

 韓国で600年以上前から民間療法として用いられてきた漢方蒸気浴「よもぎ蒸し」が、いま日本のエステサロンでも注目されている。この4月に兵庫県西宮市にオープンした美容サロン「tayuru(タユル)」もそのひとつ。「黄土漢方よもぎ蒸し」による温活、腸活で免疫力をアップ。さらに「脳内洗浄ドライヘッドマッサージ」や「皮膚改善フェイシャル」で”真の総合美”を目指すという。店長の青木麻実さんに話を聞いた。

温活、腸活、妊活で話題「黄土漢方よもぎ蒸し」

 阪急「夙川」駅から徒歩約3分。夙川教会の近くに「tayuru」がある。

 「リラックスしていただき、『たゆたう時』(のんびりした穏やかな時間)を過ごしてほしいという思いも込めて、tayuruという店名になりました」とは、店長の青木麻実さん。オープンして1カ月ほどだが、コロナ禍で疲れた心と身を癒したい、健康になりたいとの思いは強く、来客数は順調に伸びているという。

 人気定番メニューが温活、腸活で身体の根本から改善し、妊活にも効果があるとされる「黄土漢方よもぎ蒸し」。韓国の伝統的民間療法「よもぎ蒸し」を採り入れたもので、ここtayuruではよもぎをはじめ、専属漢方医による独自にブレンドした100%天然無農薬の漢方を使用している。それを煮立たせた蒸気を皮膚や粘膜などに直接吸収させていくのがよもぎ蒸しの特徴だ。加えて、遠赤外線、解毒浄化作用があるといわれている「黄土」にも注目し、黄土を使った座器や壺を使っている。

 さっそく、専用のマントに着替え、穴の空いた座器にすわると、蒸気が身体全体にいき渡る。身体の内側からほっかほかになり、基礎代謝や免疫力をアップさせ、便秘や冷え性など女性の悩みが改善できたり、ストレスの緩和やホルモンバランスが整えられたりと、体質改善や美肌効果、リラックス効果につながるという。

 通常は顔を出してマントを着るが、コロナ禍でマスク疲れの顔や肌を整えたい人には、少しの間だけ顔までマントの中に潜ると、顔への効果も一段と高まるという。それにtayuruではよもぎ蒸しの後にカウンセリングも行っており「壺に付着した老廃物をお客様とともに確認し、お客様の体の状態や今後のアドバイスをさせていただき、体調管理に役立ててもらえればと思っています」と青木店長は話してくれました。

 実際に体験した西宮市在住のOLさんに話を聞くと「仕事は販売業で立っている時間が長く、疲れた足にも効果抜群でした」と笑顔。「また、マスクで肌が荒れていたのですが改善され、よもぎ蒸しのファンになりました。懇切丁寧なアドバイスも受け、ここなら安心できると感じ、これからも通うつもりです」とのことでした。回数チケット、ペア割や学割などお得な割引も用意しており、密を避けながら最大4名まで同時によもぎ蒸しが行えるので、友人同士やカップルでの利用も目立つ。

マスク着用での脳頭蓋骨のズレなども解消?

 tayuruでは話題の黄土よもぎ蒸しの他にも2つの人気メニューを用意。そのひとつ、脳内洗浄ドライヘッドは、コロナ禍でマスク着用が増え、それによって引き起こされる頭蓋骨のズレや、表情筋の衰えを改善してくれるという。それにしても気になるのが「脳内洗浄」という言葉。青木店長いわく「脳の浮腫みや疲労を改善するという意味です。日々のストレスや疲れによって起こる頭痛や肩こり、コロナ禍でのマスクによる顔のたるみも気になります。これは、頭蓋骨を整えることによって改善できると考えています」

 そこで症状に合わせた4種類のヒマラヤンオイルを使用し、リクライニングチェアでの60分間の手技によるマッサージを行う。気持ちよくて、大半のお客さんが眠ってしまうそうだ。そして、目覚めれば、頭も身体もスッキリ。なるほど脳内が洗浄されているようで、うれしい。

 皮膚改善フェイシャルはセラピックコスメ「エクスビアンス」を使用し、自身の肌本来が持つチカラを引き出し、持続的に皮膚改善を促すというもの。青木店長は「ゆったりした時間の中でデトックスし、心も一緒に緩んでいただきたいと思っています。身体とお顔の様々な悩みやメンタル的な部分も根本はつながっています。自分のカラダと素直に向き合うと、すごく楽しいし、おもしろい。それによって私自身も変わりました」と、とびっきりの笑顔を浮かべました。

 実際に体験してみて、どのメニューも捨てがいものだった。いっそのこと、やはり3つを同時に試してみるのがいいかもしれない。

 なお、女性客が安心して施術を受けられるようにという配慮から男性が利用する際は予約時間の調整などが行われるそうだ。

 ◇サロン「tayuru(タユル)」(兵庫県西宮市霞町5-36/電話070-1217-4542)

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