オシャレすぎるトイレ表示→入ったら男性用!? 「ボタンや表示、場所…もっと分かりやすく」

ハイヒール・リンゴのつぶやき

ハイヒール・リンゴ ハイヒール・リンゴ

 トイレのボタンが多すぎて、視覚障害者の方が「潮干狩りのアサリを探す気分で壁をタッチしています」と嘆いておられるニュースが話題になりました。

 確かに、この10年ほどで商業施設などのトイレは驚くほど広く、キレイでオシャレになりました。さらに男性用と女性用の表示も、昔なら青と赤が一般的でしたが、ジェンダーフリーもあり男女とも黒などの同色で、女性もスカート姿じゃない表示も。が、悲しいかな、これって急いでいる時にすごく分かりにくい!入ったら男性用の小便器が見えて「うわっ、間違えた!」とすごく恥ずかしい思いをしたことも度々です。

 ユニバーサルデザインの国際規格では、男女のトイレが横に並んでいる場合は向かって右が男性用、左が女性用なんだそう。前後なら奥が女性用。改めて国際空港の写真等を確認すると確かにそうなっている。でも、日本では昔からトイレ=不浄という認識があり、昔の百貨店などでは階段の踊り場のようなデッドスペースに作られていることが少なくありません。となるとスペースの問題もあってなかなか規格通りにはいかないのが現実です。

 ウォシュレットなどのトイレのボタンも大抵「止」「おしり」「ビデ」「乾燥」と並んでいますが、目が不自由だとこの判別は難しい。センサー付きで自動洗浄してくれるトイレも、立ったら流れるものと手をかざすものがあり、某局のトイレなんてさらに1回目に手をかざすと流水音、2回目は洗浄されるという仕組み。節水にも配慮したきめ細かな仕様だとは思いますが、そのセンサー近くにサニタリーボックスもあり手をかざすのにも注意が必要です。とあるオシャレなバーでの話。泡で洗うトイレを導入したら水を流し忘れる人が相次いだらしく、すごくオシャレなトイレなのにレバーに「ここを押して流す」と手書きした和紙が貼ってありました。

 さらには多機能トイレにある、ストーマを利用されている方のための洗い場も、手洗い場と見た目がほとんど変わらないため小さい子どもが間違えて使ってしまうという話もよく聞きます。視覚障害者の方が「地獄」とおっしゃるのも当然ですし、トイレって健常者が作っているんだな、とつくづく感じます。オシャレも大切ですが、と同時に、どんな人でも分かりやすく使い勝手の良いユニバーサルな仕様を徹底させてほしいものです。

 それから個人的には「和式トイレ問題」も気になるところ。他人が座った便座に座りたくない人のため一つは和式を残しているそうですが、和式って周囲が汚れやすいし寄る年波?のせいで私は苦手。なのに地下駐車場のトイレなど個室が二つ、一つが使用中、で残りの「空き」が和式だった時の絶望感といったら。たくさんの方がフォーク式に並んでいてたまたま空いた個室が和式だった時の葛藤といったら。和式の設置は並んでいる方からも「和式」だと分かる表示をしてほしいと切に願います。

 又、トイレや清潔さの捉え方ってかなり個人差があると思うのです。マットを敷くかどうか問題にいつ、どこでマットや便座カバーを洗うか問題、さらには「男女兼用のトイレが一つだけしかない店は、ミシュランの星が一つ以上は取れない」なんて都市伝説がまことしやかに流れるぐらいの文化の違いも。昔は屋外に作っていたのがオシャレでキレイになって家の中に入ってきた。と同時に、本当にいろんなことが起きるものですね。たかがトイレ、されどトイレ。う~ん、奥が深い!

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