東日本大震災から10年 復興記念桜は大きく生長し満開 現地から今伝えたい想い

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東日本大震災から10年。植樹から9年を迎える宮城県東松島市の「復興記念桜」はどのようになっているのでしょうか。現地で桜の生長を見守る皆さまと共に、満開の桜の様子をお伝えします。

満開の復興記念桜とブルーインパルスの描いた白煙


今年で9年目 「春を報(しら)せる百円玉プロジェクト」

今年2021年3月11日、東日本大震災から10年を迎えました。
日本気象協会では、震災から翌年の2012年に「春を報(しら)せる百円玉プロジェクト」として、皆さまから募金を募り、東日本大震災の被災地に桜を咲かせるために桜の木の植樹を行いました。このプロジェクトの第1回目の植樹となったのが、宮城県東松島市の鹿妻地区の「復興記念桜」です。

植樹からまもなく9年を迎えますが、今年も現地から満開の便りが届きましたので、その様子をお伝えします。
さて、震災から10年が経った2021年の桜の様子はどうなっているのでしょうか。


ソメイヨシノとシダレザクラはより一層大きく生長し満開

4月中旬、今年で植樹から9年目を迎える桜の木は、最後に取材した2019年よりもさらに大きく生長し、どの木も見上げるほどの高さにまでなりました。

満開のソメイヨシノ

特にシダレザクラは、2019年の取材時はまだひょろりとした印象だったものの、今では幹が太くなり、枝のボリュームも増しました。
一方で、大きくなった分、この先はシダレザクラの枝の剪定(せんてい)作業なども行わなければならなそうです。まだまだ課題は残ります。

大きくなったシダレザクラと東松島市鹿妻自治会のお二人


青空のもとブルーインパルスが飛行 桜と白煙のコラボレーションも

東松島市には航空自衛隊松島基地があり、タイミングが良ければ、航空自衛隊のブルーインパルスによる飛行訓練の様子を見ることができます。
この日もダイナミックなジェット音のする方向に目を向けると、白煙でいくつかの輪を描く様子も。満開の復興記念桜とブルーインパルスの白煙のコラボレーションを見ることができました。

ソメイヨシノとブルーインパルスの描いた白煙


東日本大震災から10年 東松島市の皆さんの想いは

桜の生長を日々見守り、手入れをしてくださっているのは、自治会長の齋藤さんをはじめ、東松島市鹿妻地区の皆さまです。
実際に津波を経験した被災者でもある皆さまに、お話を伺いました。

東松島市鹿妻自治会の皆さま(中央右が自治会長の齋藤さん)

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