なぜか可愛い…!?「山」のぬいぐるみがSNSで人気 「今まで見たことの無いものを作る」作者に聞いた

山本 明 山本 明

 いっぷう変わったモチーフのぬいぐるみがSNSで注目を集めています。3月14日に投稿された「山」のぬいぐるみがそれです。つぶらな瞳にはむしょうに抱きしめたくなるような謎の吸引力があり、シンプルな造形ながら、味わい深いそのチャームに「かわいい」「一目惚れ」などの声が寄せられています。

 ツイートしたのはぬいぐるみの作者であるカネヒラ/空想アパートメント(@simainusima)さん。カネヒラさんは真夜中に可愛いものを好きなように制作しているといい、現在は既成の枠にとらわれないぬいぐるみ作家として自作品をSNSで公開しています。制作に込める思いを伺いました。

――とてもユニークで愛らしい作品です。なぜ「山」をぬいぐるみにしよう、と思われましたか。

 いつもパッと思い付いたものをぬいぐるみにしていてスケッチも無いものもあったりします、その時も緑の布を触っていたら適当に置かれた布がちょうど山脈のように見えて、山を作りたくなって作りました。

――制作するうえでこだわったところは?

 こだわりは1つ山ではなく2つ山にしたところです!1つでも山に見えますがもう1つ小山を付けることでより山らしく愛らしくしてみました。

――作品の投稿に反響がありました、販売の予定は?との声も寄せられています。

 作ったものを見て頂けることが嬉しくて、更に反応まで頂けるとヤル気がでます! 本当に温かいお言葉が多く送られてきて感謝しかありません! 販売は未定ですが、不定期で通販サイト様や販売店様で販売させていただいているので、山のぬいぐるみも販売するときがあるかもしれません。

――カネヒラさんの作るぬいぐるみは、この「山」だけでなく「コーヒー豆」や「花粉を出してしまって泣いてる杉」など、SNSで多くのいいね、が寄せられています。どれもただ可愛いだけでなく、背景にある物語を想像させるような存在感があります。ぬいぐるみを作るうえで大事にしていることはなんですか?

 (ぬいぐるみは)目の位置などをちょっとずつ変えながら表情を見て作っています。毛の流れなどでも表情が生まれるので目の位置を決めるときは、より慎重になります。大事にしていることは今まで見たことの無いものを作るという事です。着眼点を少しずらしたぬいぐるみが愛しいです。それと作ったとき可愛くて自分が手放したくないぐらいのものを作れたときの感覚が大事だなと思っています。

   ◇   ◇

 最後に、今後はどんなぬいぐるみを作りたいかを聞くと「最近作りたいと思っているのは日用品のぬいぐるみです。毎日使われている何かがぬいぐるみになったら可愛いなと。ランプスタンドやマグカップ…まだ何を作るかはわかりませんが身近なものに注目しています!」(カネヒラさん)という答えが返ってきました。ぜひ、わたしたちが日々の生活で見落としてしまいがちな、小さなものたちの声や目線に姿かたちをあたえるような作品を作って欲しいですね。

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