「娘が、うっせぇわを歌ってたので、ママ達の時代はこんな歌があったよと、尾崎豊を歌ってあげたらドン引きしてた…」
昨年10月にAdoのメジャー初シングルとしてリリースされて以来、"子供に聴かせたくない曲"として一部の保護者から批判を浴びる『うっせぇわ』。今SNS上では、そんな『うっせぇわ』に関する母子のエピソードが大きな注目を集めている。
お母さんが歌った楽曲というのは『15の夜』と『卒業』。『うっせぇわ』には「ちっちゃな頃から優等生」など、チェッカーズのヒット曲『ギザギザハートの子守唄』をもじったような大人への反抗のメッセージが含まれているのだが、それはたしかに尾崎のイメージにも共通する。しかし、校内暴力が激しかったリアル80年代など知るはずもない娘にとって、盗んだバイクで走りだし、夜の校舎で窓ガラスを壊してまわり、信じられぬ大人との争いに明け暮れる尾崎のメッセージはいささか強烈すぎるものがあったのだろう。
SNS上ではこのエピソードに対し
「『うっせぇわ』の歌詞を見てみましたけど、平和だな〜と思いました」
「昔は盗んだバイクで走り出したり、小さな頃からワルガキで15で不良と呼ばれたりしていたのに、今は"小さな頃から優等生"ですもんねー。昭和との違いかしら…」
「まさに。なので『うっせぇわ』を歌う事に対して、大人が眉を顰めるのは違うと思う」
など数々のコメントが寄せられている。
なお『うっせぇわ』は若干18歳のAdoが歌っているので"若者の不満を代弁している"と思われがちだが、実際に作詞・作曲を担当したのはsyudouというボカロ出身のミュージシャン・プロデューサー。れっきとした大人が作った楽曲なのだ。
ひねくれた汚い言葉を使いつつも「殴ったりするのはノーセンキュー」で大人からの承認を求める『うっせぇわ』。一見過激に見えるが、ちゃんと落としどころも用意された実にハッピーな楽曲だ。僕にはこの曲で騒いでる人たちがなんだか担がれているように思えてならない。