ふかふかの布団はもちろんオーディオ、電気ポット、ランタンにお風呂セット…
運転席の座席の後ろの上部に寝台をつけて、中を家みたいに整備しているというトラックドライバーあるあるがSNS上で大きな注目を集めている。イラスト入りでこのあるあるを紹介したのはトラックドライバー兼漫画家のぞうむしさん(@zoumushi6)。
このあるある、トラックドライバーの方にとっては実になじみ深い話題のようで、ぞうむしさんの投稿に対し、業界関係者とおぼしきSNSユーザー達からは「長距離便のドライバーさんにとっては、質の良い休憩時間は生命線ですもんね。"なるほど、その手があったか!"とビックリするようなやり方がいろいろあって、面白いです。」「整備とかでキャビンを起こすとひっちゃかめっちゃかになるやっですね」「昔彼女をここに乗せて仕事してたドライバーがいて、荷下ろしの途中運転席の後ろのカーテンからシャイニングされてビビった事がありますw」「昔、うちの父も自営のトラック運転手だったのでよく父の仕事に付いて行ったとき運転席後ろの寝台で遊んでいた覚えがあります。懐かしいなぁ…。」など数々のコメントが寄せられている。
ぞうむしさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):イラストはまるでカプセルホテルのような至れり尽くせりの寝台ですが、ぞうむしさんがこれまで見聞きされたトラックの寝台でほかにも印象的なものがあればお聞かせください。
ぞうむし:寝台だけでなく、トラックのコクピット自体が生活できる小さな部屋になっていたのが印象的でした。小さな冷蔵庫、お風呂セット、着替え、タオル、歯ブラシ、ドライヤー、洗濯物を乾かすワイヤーで作ったハンガー、文庫本や漫画を収納する本棚のようなもの…オーディオにこだわるドライバーはデコデコという家庭用電気に変換する機器を使ったりして大きなCDコンポを積んでいました。携帯プレイヤーやBluetooth機能が無い時代はFMトランスミッターという機械を使ってラジオに音楽を飛ばしていたりもしていました。
中将:もはやキャンピングカーですね…すごいの一言です!寝台以外にもトラックに改造を加えることはあるでしょうか?
ぞうむし:ハンドルカバーとシフトノブは定番です。
最近はコンプライアンスが厳しくなり、荷主さんの工場に入りにくくなるためデコトラのような外装を改造している車両は減りました。トラックのサイドにあるマーカー球というものをドライバーの好きな色に変えたりします。
中将:数々のコメントが寄せられていますが、今回の反響へのご感想をお聞かせください
ぞうむし:トラックの寝台で映画を観たり、コーヒーを淹れたりできる秘密基地のようなワクワク感が伝わったようで嬉しかったです。ドライバーにとっては常識だけどあまり一般的ではないというのも新鮮でした。
「整備の時、トラックのキャビンを上げると中に置いてあるものが散乱するので、固定していないものは大変なことになる」という内容のコメントが印象に残りました。
「ぞうむし」さん関連情報
漫画「トラックドライバーの怪談」(オモコロ):https://omocoro.jp/kiji/150995/
オモコロ・ぞうむしが書いた記事:https://omocoro.jp/staff/zoumushi/
お問い合わせ先:https://komachikozou.official.ec/
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現在、ぞうむしさんは漫画「トラックドライバーの怪談」などの漫画制作や取材記事、企業のキャラクターデザインをメインに活動中。
トラックドライバーとしてのご経験を活かした今後のさらなるご活躍に期待したい。
【出典】
ジモコロ:https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/writer/zoumushi
オモコロ:https://omocoro.jp/writer/zoumushi