里親が見つからず引き取った子猫 寂しがり屋だけど優しいところに飼い主もメロメロ

渡辺 陽 渡辺 陽

溝に捨てられていた乳飲み子の子猫たち。まだミルクしか飲めないのに、周囲にばらまかれていたのはドライフードだった。たまたま子猫を見つけた人が保護したが、自分で飼うことはできず里親を探した。しかし、思うように里親は見つからなかった…。

溝に捨てられていた子猫たち

2011年の春、大阪府に住む萩野さんの知人は、溝に捨てられていた3匹の子猫を見つけた。生後1カ月になるかならないかくらいの乳飲み子なのに、周囲にはドライフードがばらまかれていた。

萩野さんは「なかなか里親が見つからない。もらってくれないか」と言われたが、世話をするのは大変だし、ペット不可のマンションに住んでいたので、「できるだけ頑張って里親を探してね。どうしても見つからなければ引き取るよ」と言った。いつしか、子猫は生後3カ月くらいになっていた。

しかし、子猫の里親は決まらない。萩野さんは車で迎えに行き、そのうち1匹を引き取った。後に大家さんが猫の存在を知ることとなったが、おおらかな人で、飼うことを許可してくれたという。

初めて自分で猫を飼育

萩野さんはかつて、実家で猫を飼っていたが、小さい時に拾ったり、人からもらったりしたので、自分で育てたことはなかった。

「猫を初めて飼う感じでした。一緒に寝ていると、上に乗ってきてあごを吸われたので嬉しいやら気恥ずかしいやら」

名前は、Superflyの「マニフェスト」という曲にちなんで「まにくん」と名付けた。

寝込んでいると、顔のそばにいてくれる

萩野さんが家を留守にすることはあまりなかったが、長時間空ける時には気になった。

「帰宅すると、まにが鳴いている声が外まで聞こえてきて、寂しいんだろうなと思うと切なくなりました。家を出る時も玄関までついてくるような子でした」

甘えん坊のまにくんだが、時には萩野さんを励ましてくれることもある。落ち込んだ時や体調が優れない時、長時間寝込んでいると横に来てくれる。

「もともと寝る時は一緒なんですが、足元で寝るんです。でも、元気がないと顔のそばに寄ってきてくれます」

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