2月6日午後5時50分頃、名古屋市内の立体駐車場2階で、愛知県刈谷市の会社役員男性(51)が高級腕時計の個人売買のため待ち合わせしていたところ、後ろから近付いてきた男に腕時計の入った紙袋を強奪された事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は8日、当サイトの取材に対し、「個人売買にはリスクがある」と指摘し、その対策を説明した。
警察によると、被害者の男性は後ろから加害者の男にいきなり殴りかかられ、もみ合いになった末に時価300万円相当のロレックス製の腕時計を奪われたという。男性は争った際に左手に軽いけがをした。待ち合わせ場所は個人売買の取引相手が指定した立体駐車場であった。逃げた男は20代から30代で、身長約160センチ、上下黒のスウェット姿。警察は強盗傷害の疑いで現場付近の防犯カメラや聞き込み捜査で男の行方を追っている。
狙われる高級時計。その背景について、小川氏は「ロレックスは、最近の金の高騰と品不足で、中古市場が異常なほど高騰しているのが現況です」と解説した。さらに、同氏は「そもそも個人売買は売る方も買う方もリスクがあることを認識すること」と指摘した。
その上で、小川氏は「高額商品を取引する際は喫茶店、自分の会社など、人目の付く所や防犯カメラがあるところを選ぶこと。時間帯は昼間にして、お互いに運転免許証のコピーを送り合うなど確認をしてください」と注意を呼びかけた。