ミルクボランティアで出会った黒猫…「暴れん坊でとても大変な子」だけど、愛おしくてたまらない 

渡辺 陽 渡辺 陽

福井県の住宅地に野良猫が産んだ6匹の子猫たちがいた。まだ生後間もない子猫たちを不憫に思った人が保護して、愛護センターに連れて来た。子猫のミルクボランティアをしている二宮さんは、子猫たちが連れてこられた日、たまたま愛護センターを訪れていた。

生後間もない6匹の子猫たち

福井県に住む二宮さんは、保護猫のミルクボランティアをしている。夏に預かっていた6兄弟猫のうち、1匹を家族として迎えたという。

6兄弟は住宅地で野良猫の母猫が産んだ子猫だった。生後1週間くらいで、まだ目が開くか開かないかといった状態だった。2020年8月、発見した人が子猫だけでも救いたいと、保護して愛護センターに連れてきた。

子猫たちが預けられた日、二宮さんはちょうど用事があったので愛護センターを訪れていた。職員から「今来たこの子たちを預かってくれる?」と声がかかり、預かることになったという。

1匹だけ里親が決まらない

預かった子猫たちは、次々里親が決まり、家族のもとへと旅立った。

「ただ、1匹だけ条件や都合が合わず、なかなか里親さんが決まらなかったのです。そうこうするうちに私が迎えたいと思うようになりました。黒猫が好きなので、次に飼う子は黒がいいなとも思っていました」

ミルクボランティアをしていても、6兄弟ほど生後間もない子猫を育てるのは初めての経験だったので、二宮さんにとってとても印象深い兄弟たちだった。

「みんなどの子もかわくて。簡単に言うと情がわいてしまったんでしょうね」

最初は少しずつ先住猫だいずちゃん、あずきちゃんと対面させた。男の子なのでとてもやんちゃで、正式に迎えてから3カ月経つが、まだ先住猫とは馴染んでいない。 1匹で毎日暴れ回っているので、先住猫たちは迷惑そうに避けている。

「成猫になるつれだんだん落ち着いてくると思うので、みんなでゆったり過ごしてくれるといいなと思っています」

先住猫の名前が「だいずちゃん」「あずきちゃん」なので、引き続き豆シリーズで「くろまめくん」と名付けた。黒猫にもちなんでいる。

やんちゃで元気いっぱい!くろまめくん

くろまめくんは、元気でやんちゃで、なりふり構わずどこにでも突っ込んで行くくらい暴れている。

「机の上など猫がイタズラする物は全部片付けるようにしました。おかげで余計な物が減りました。とても大変な子ですが、かわいくて愛おしくてたまりません」

まったく人見知りしないので、たまに車に乗せて愛護センターなどに一緒に遊びに連れていくこともある。車も大好きで、ドライブも平気。助手席や後部座席に乗っている人の膝上で、お腹を出して眠っている。駐車中であればトイレもする。キッチンでお皿を洗っていると肩の上に乗ってきて、ぴったりくっつく甘えん坊でもある。

二宮さんは、偶然くろまめくんと出会い、ミルクから育てられたことに感謝しているという。

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