リンクコーデでおしゃれな父娘のお出かけ…のはずが!2人の娘のパパが描く「理想」と「現実」に共感必至

広畑 千春 広畑 千春

 世の中には、思い描いていた理想とは全く違う現実があふれているもの…。ええ、そうですよね。子育てだって雑誌の中の親子はあんなにオシャレで爽やかにカフェでランチしているし、公園で遊ぶ姿もキラキラとゆとりに溢れている…のに!!

 そんな子育ての「理想」と「現実」を描いているのが、6歳と2歳の娘を持つゆーぱぱ(@too6mi)さんの漫画。たとえばある日のおでかけ。もふもふの上着を着た娘たちとちゃんと手をつなぎ、最低限の買い物をしてスマートに帰るつもりだったのに。たとえばある日の公園。きれいな遊具で遊ぶ子どもたちを、ベンチで温かいコーヒーを飲みながら見守っているはずだったのに…。訪れたユーザーからは「あるあるーー」「めちゃめちゃ分かります…!」と共感の声が寄せられています。

 ゆーぱぱさんに聞きました。

コロナ禍で在宅勤務になって…

-いつから、子育て漫画を描き始めたのですか?

「去年の2月から始めました。きっかけは色々あるのですが、コロナの影響で在宅勤務になり、子どもと共有する時間が増えた事でどうしても負荷はかかっていたんですね。その状況を少しでも楽にするために、育児の『面白い』部分にアンテナを張って漫画にしていけば、大変な事も笑いに昇華できるのではと思い始めたのがきっかけです」

-「理想」と「現実」…本当に生まれた時、いや妊娠中からずっとギャップだらけですが、他にもああ…と思う出来事は?

「まさに日常の至る場面でそのギャップは感じてますね(笑)。が、同時に予測できないという意味では面白さも感じてます」

 今では子どもたちとの時間を楽しんでいるゆーぱぱさんですが、実は上の娘さんが3歳のころまでは、深夜まで働き詰めで、娘さんは寂しさを募らせていたといいます。「それでも、僕は家族のためには働くしかない、と思い詰めていました」とゆーぱぱさん。そんなある日、帰宅して買ってきたお菓子を娘さんに渡そうとすると「ママがいい!パパは嫌い!」と号泣して突き返されたそうです。

 「ずっと我慢させていただんだと、そのとき気がつきました。思えば僕は娘の成長の記憶がほとんどなくて…いつの間にか逆上がりができるようになり、字を書けるようになり、話をするのが上手になっていて、それを褒めるだけだったんです。でも、それじゃいけないと生活を見直しました」

遊んで「あげている」感、気付かれた?

 下の娘さんも生まれ、家族との時間は増えていきましたが、次にゆーぱぱさんを苛んだのは、どんなに尽くしても「パパは嫌い。ママがいい」という上の娘さんの言葉。「最初は心折れていたんですが…あれ、もしかしたら『時間を作ってあげている』『遊んであげている』という『あげている感覚』が、知らないうちに現れてしまっていたのかも…と反省しました」とゆーぱぱさん。以来、何より自分が「楽しむ」ことを第1にしようとした結果、「ゆーぱぱ」というアカウントも生まれたのだといいます。

 ちなみにそんな娘さんたちは「長女はちょっとおませで、口が達者、大人になりたい系女子で歌とダンスが大好きです。運動神経も抜群で、最近は虹ユーや『うっせぇわ』という楽曲にハマってます。ガチャガチャは鬼滅の刃系は必ずやりますね(笑)。300円のものに400円や500円も紛れてるので油断なりません」「次女はマイペースで、我が道をゆくタイプです。アンパンマンが大好きでしたが最近は姉の影響を受け始めてます。ガチャガチャは回せればなんでもいいみたいです(笑)」とゆーぱぱさん。

 経験を漫画に残し始めるようになって、「その時その時の感情や出来事は写真だけでは思い出せませんが、やっぱり絵にすると強烈に記憶に残るんですよね。Twitterを介して多くの人たちに共感いただけたり、癒しや励みになっている事も凄く嬉しくて、描くモチベーションにつながってます」と話し、「今後はとりあえず継続していければと思ってます。連載や紙媒体への掲載が夢です」と抱負?を語ってくれました。

 かくいう私は、今も起きた時の服のままパソコンをパチパチ、子どもはここぞとばかり、動画とゲーム三昧。そして暮れゆく日…。ああ、あんな素敵な「理想」は無理かもしれないけれど…早く終わらせて、せめて目一杯遊んでみよう。

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