エキナカ利用がグンと便利に! 交通系ICカードが入場券がわりに…「タッチでエキナカ」JR東日本で3月開始

中将 タカノリ 中将 タカノリ

3月13日、JR東日本Suicaなどの交通系ICカードエキナカへの入場券として利用できるサービス「タッチでエキナカ」を開始する。

これまでICカードでエキナカを利用する場合、退場時に駅員に手続きしてもらう必要があるため140円~150円の入場券を券売機で購入するのが一般的だったが、3月13日以降はICカードを入場券代わりに利用(2時間以内)できるようになるわけだ。

このお手軽なサービス導入にSNS上でも大きな反響が出ており、SNSユーザー達からは「これで、うっかりやっちゃって出るとき羽根に引っ掛かって脇のブースでさっき買った袋見せてこーであーで説明して優しい笑顔に送り出される…がやっと無くなるのぉ」「Suicaで入れると東京とか新宿とか品川とかイベントやるスペースがある駅ではありがたい」「同様のサービスが私鉄にも広がるか注目です。」など数々のコメントが寄せられている。

注目の「タッチでエキナカ」についてJR東日本広報部のご担当者にお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):サービス導入の狙いをお聞かせください。

担当者:エキナカ施設の充実により、これらをご利用のお客さまより入場券を購入する煩わしさなどから、Suicaを入場券として利用できるようにしてほしいというご意見をいただいておりました。エキナカのご利用状況やお客さまのご要望に検討を重ね、今回サービス開始の運びとなりました。

中将:今回の発表に対しSNSはおおむね好意的な反応ですが、中には「(入場から)2時間超えた場合はどうなるんだろう」「途中駅まで行って事情ができたから戻ってきた場合、原則折り返してきた駅までの往復運賃を収受する決まりとなっていて(輸送障害時を除く)必ず係員に申告しなければなりませんがこのシステムがパターン化してしまうと、正規な精算ができなくなってしまう場合があるんですよね」という声も上がっていました。それぞれの疑問にご回答いただけないでしょうか。

担当者:自動改札機では2時間を超えた場合、係員窓口へのご案内をいたします。ご事情をお伺いし、ご利用状況に合わせたご精算をいたします。入場サービスとしてご利用いただいて超過された場合は2時間ごとに入場料金をいただきます。

また途中駅まで乗車してお戻りになった場合は、「タッチでエキナカ」のご利用条件から外れるため自動精算の対象外となります。そのため、これまでと同様に係員にご利用区間をお申し出いただきご精算をお願いいたします。なお、Suicaで列車にご乗車になった場合は、必ず着駅でタッチし都度のご精算をお願いしております。引き続きSuicaのご利用方法についてお客さまへのご案内に努めてまいります。

中将:今後のエキナカ事業の展望をお聞かせください。

担当者:コロナ禍にあっても、お客さまのニーズを的確に捉え、地域の特性を活かしたエキナカ・駅ビルなどのショッピングセンター、先進の機能性を確保したハイグレードなオフィス、立地を活かし、快適で質の高い空間・サービスを提供するホテルなど、駅ごとの特徴を活かし、駅をより便利にご利用頂けるよう開発を進め、事業を運営していくことに変わりはありません。できる限り接触を避けたいというニーズに対応し、モバイルオーダーやEコマースと連携した店舗展開を行う等、新しい生活様式に対応したサービスを提案していきます。

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▽「タッチでエキナカ」資料
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210119_ho02.pdf

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現在のコロナ禍で一時的な影響はあるだろうが、長期的な視点で考えれば今後のエキナカの重要性はいや増すばかり。今回の「タッチでエキナカ」導入が他のJR各社や私鉄にも良い影響を与えてくれるよう願いたい。

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