スーパーマーケットの屋上に宇宙の破片が転がっていたなんてロマンですねーー。
国立科学博物館は12日、2020年7月2日未明に目撃された大火球に伴って落下した新たな破片を分析した結果、「習志野隕石3号」であることを確認したと発表しました。
3号の大きさは約3.0×2.5×1.5cm、重量14.67g。
同博物館は同日、公式ツイッターアカウントも更新。「習志野隕石の本体(メインマス)は、さらに大きいサイズであると見積られており、まだ大きな隕石片が落ちている可能性が高いです」(国立科学博物館ツイッター公式アカウント「かはく【国立科学博物館公式】」2021年1月12日投稿)。
駐車場は頻繁に清掃…
火球は2020年7月2日午前2時32分頃、関東上空を中心に目撃が相次ぎ、「大火球」「爆発音まで聞こえた」等、話題に。その後、千葉県習志野市のマンションと同県船橋市のアパートで隕石を発見。「習志野隕石(Narashino)」1、2号として国際隕石学会に登録されました。
さらに10月25日、2号落下地の北約1kmにある船橋市内のスーパーマーケットの屋上駐車場で新たな破片が見つかり、同博物館が分析を行なっていました。
同博物館では約24日間のガンマ線の測定を実施。「宇宙線生成核種のアルミニウム-26(半減期約70万年)、ナトリウム-22(半減期約2.6年)、マンガン-54(半減期約312日)が検出され、最近落下した隕石であることを確認した」とし、「2号の破片が自動車等に乗って運ばれた可能性があったため、習志野隕石の他の破片と比較したが、この形状に合う部分はなく、独立した破片であることが分かった」と見解を示しました。
ちなみに3号が見つかった駐車場では頻繁に清掃を行なっていることもあり、他の破片は見つかっていないそうです。