12月25日、きょうはクリスマス。街中ではワム!の「ラスト・クリスマス」がエンドレスで流れますが、元祖クリスマスソングといえば「ジングルベル」。この曲に衝撃のトリビアがあったのです。
鈴の音はトナカイではなく…
24日の夜、近所のスーパーで箱入りのシュークリームを購入しました。パッケージにはかわいらしいサンタクロースが描かれています。箱を開けると、ふたの差し込み部分に何やら文字が。
「クリスマスソングと言えば、『ジングルベル』ですね! 実はこの曲、もともとはクリスマスとは関係ない馬ぞり競争の歌でした。1857年、アメリカで発表されたときの題名は『馬一頭仕立てのそり』というものだったのです。感謝祭で発表されたところ大変好評であったため、クリスマスでも歌われるようになり、タイトルもジングルベルに変わったといわれています」
感謝祭はアメリカとカナダの秋の祝日。シャンシャンと鳴る軽やかな鈴の音も、元は馬のものだったんですね。
作詞作曲は?
三省堂国語辞典第七版の「ジングルベル」の説明には、「そりで遊ぶようすを歌った、アメリカの民謡。クリスマスによく歌われる」とあります。
さらに同曲の楽譜をいくつか調べると、作詞作曲を手掛けたのはアメリカ生まれの作詞作曲家ジェームズ・ピアポント(1822-1893年)ということが分かりました。曲が生まれたのは、シュークリームの箱の通り1857年のこと。のちに彼の代表曲となりました。
メーカーに聞いた
シュークリームの発売元、洋菓子のヒロタ(東京都千代田区)に電話で話を聞くと、この印刷はクリスマスシーズンだけの限定版。トリビアには数パターンあり、通常版には同社にまつわるエピソードなども印刷されているそうです。
クリスマス仕様の箱の端にはこんなメッセージもありました。
「素敵なお話とヒロタのシュークリームで心温まる楽しいクリスマスを…★」
コロナ禍にささやかながらクリスマス気分が味わえました。