不安な子ども1人でのお留守番…ちょっとした工夫で楽しいイベントに 子どもからのサプライズに胸キュン

長岡 杏果 長岡 杏果

子どもだけで留守番させるのは心配ですよね。2020年3月にALSOKが発表した『小学生のお留守番実態調査』によると、小学生の子どものいる共働き家庭の86.0%が、子どもだけで留守番をさせた経験があるそうです。一方で、子どもだけで留守番をさせることに不安があるかという質問には、84.6%が「不安がある」「どちらかといえば不安がある」と回答しています。私の友人・Aちゃんも、子どもだけで留守番させることに不安を感じていた一人です。しかし、ちょっとした遊び心あるアイデアを試してみることで、最後にはキュンとする結末が待っていました…。

小学2年生で初めての留守番

Aちゃんは数日後に急な仕事が入ってしまったそうです。いつもであれば祖父母宅に預けるのですが、急だったこともあり、タイミングが悪く預け先が見つからず、しかたなく学校が終わってからの数時間だけ1人で留守番をしてもらうことにしました。

帰宅した息子くんに事情を話すと、初めてのお留守番への不安や寂しさがあってか、「この日はお留守番しててね」と言っても、浮かない顔をして「う~ん」となんとも煮え切らない返事をしていたそうです。

Aちゃんも同じくらい不安を抱えていましたが、それでも仕事を休むわけにはいかないので、なんとか息子くんの不安や寂しさが紛れるようにとサプライズを考えました。

前もって「お宝」を用意しておいて、宝探しゲームを準備することにしたのです。

前日の夜にたくさんのメモを用意して、家中のいたるところにそのメモを隠しました。

学校から帰ってきた息子くんが気づくように「おかえり☆学校おつかれさま!宝さがしゲームだよ!まずは、ベッドの下を見てね」という手紙をテーブルの上へ置いておき、ベッドの下には次のメモがあり、次はテレビのうしろ、その次は勉強机の中、下駄箱のドアの裏など、不安な気持ちをワクワクする気持ちに変えて、時間を潰せるように家中を探し回らせたそうです。

 何箇所か探し回った後、最後のメモには「次は洗濯機の中を見てね」。

洗濯機の中にはと、息子くんが前々から欲しがっていたコミック本が入っていました。

大喜びの息子くんは、Aちゃんに「ありがとう!」とメールをしてきて、Aちゃんが仕事から帰宅した後も「すごく楽しかった!ママありがとう。またやってほしいな」と言ってくるほど、喜んでくれたそうです。

最後には子どもから感謝のサプライズ!

Aちゃんはお留守番ができただけでも十分満足だったようですが、その晩、息子くんからびっくりするサプライズがあったのです。

Aちゃんは家事を一通り終わらせてから寝室に向かいました。部屋に入ると目に飛び込んできたのは、息子くんが毎晩眠る前に遊んでいる暗闇で光るシール。いつもはばらばらに散らばって壁に張られているものが、その日だけは「すき」という言葉になって光っていたそうです。

これにはAちゃんもキュンとしてしまったそう。

急な仕事と家事とでクタクタに疲れていたAちゃんは一瞬で疲れが飛んで、思わず写真に撮っちゃったよ、と私にそのときの写真を見せながら話してくれました。

話を聞いている間、そのときのことを想像して私もキュンとしましたし、気持ちを素直に表現できる息子くんも、ロマンチックな表現方法もすてきだなと思いました。

Aちゃんは息子くんの誕生日にもまた「宝探しゲーム」を企んでいるそうです。

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