「大」の字の形になったダイコンや、じゃんけんの「パー」と「チョキ」のような形をしたニンジン-。ユニークな形状の野菜の写真を集めた展示が、滋賀県日野町の近江日野商人館で開かれています。
開催されているのは「おもしろ・おかしい野菜の写真展」。毎年11、12月に近江日野商人館で開かれている恒例行事です。今年は県内外の農家や家庭菜園をしている人から56点の応募がありました。会場では入館者による投票も実施されています。
今年の作品を見てみます。カモのように見えるキュウリや、サイを横から見たようないびつな形のニンジンがあります。日野町特産の漬物「日野菜漬け」に使われる日野菜がランナーのように見える1点も。中には、見ている方が少し恥ずかしくなるような写真もあります。
なお、写真1枚ずつに「作品名」が付けられています。ぐねぐねと曲がったサツマイモは「しゃくとり虫」、「L字形」で人間の肘のような形をしたダイコンは「エルボー」といった具合です。館によると作品名も審査のポイントになるとか。
会場には過去の優秀作品も展示されており、二つつながったサツマイモが唇に見える「キスミー」や、ヘビがとぐろを巻いたような「巳(み)ねんじょ」もあり「さすが優秀作品」とうならされます。
満田良順館長は「年に1度は肩の凝らない作品をと思って開催しています」と話します。忙しい年の瀬ですが、ユニークな野菜を見て和んでみては。「おもしろ・おかしい野菜の写真展」は12月20日まで(月・火曜日休館)で入館料が必要です。