遊びながら「漢字の書き順」が覚えられる 現役美大生が考案したパズルが画期的だと話題

佐藤 利幸 佐藤 利幸

「パパ、その漢字の書き順間違っているよ~」。子どもからそんな指摘を受けたことありませんか?頭をかきながら「あれ、パパが習ったころと変わったんだなぁ」となんとも苦しい言い訳。しかし、このパズルさえあれば、大人から子どもまで、漢字の書き順を楽しみながら覚えることができる。

武蔵野美術大学に在学中のなんもも | Nanto Momokaさん(@1983_04_15)が12日にTwitterに投稿した「書き順通りに重ねないと完成しないパズルを作りました」が話題になっている。

この投稿には「小学校の先生に授業で使ってほしい」「すごい!!!!知育だ知育!!!!!」「『飛』の書き順がどうしても覚えられないので『飛』のパズルが欲しいです…!!」と多くの反響があった。ありそうでなかった書き順パズルはどうやってうまれたのだろうか、制作したなんももさんに聞いてみた。

――最初見たとき、目から鱗が落ちる思いでした。制作のきっかけは?

「普段から文字を扱う作品を制作をしている私に先生が『文字を使ったおもちゃを作ってみたら?』とアドバイスをくださったことがきっかけです」

――特に、小学生向けとしてとてもいい教材になると思いました

「この作品は、大人が楽しむパズルとして制作しました。よく使うのに書き順を間違えがちな漢字は意外と多いので、正しい書き順を覚え直すきっかけになったら面白いと思い制作しました。ですが、子供にやらせたい!と言っていただけることが多いので、教材としても活躍しそうだと感じています」

――3Dソフトや3Dプリンタを駆使して作ったのですか?

「3Dソフトは使っていません。薄い板を4枚貼り合わせて、パズルとして成立するように構造を考えながら制作しました」

今回制作したパズルは「希」「上」「丸」の3文字で、なんと、木製の手作りだった。費やした時間はアイデア→設計→木材の切り出し→組み立てまでで約3カ月だったという。そんななんももさんは同大の視覚伝達デザイン学科で学んでいる。文字を使ったグラフィックの制作が得意で、インディーズバンドのロゴやジャケットデザインを手掛けている。

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