どうなってるの?「猫が湧く不思議な本棚」が話題…山里カフェ「山猫軒」の店主に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 琵琶湖の北の山奥に、ポツンと1軒の古民家カフェ「山猫軒」があります。そのカフェには不思議な本棚があり、一番下の本が置かれていない場所から、猫さんが次々と沸いてくるというじゃありませんか…。

 「猫が湧く本棚みて」と、山猫軒(滋賀県のすがた)(@yamaneko_coffee)さんが実際に本棚からネコが湧いてくる動画をツイートしたところ、「わ、湧いてるーーーーー!!」「どうなってんだ!?住みたい」「猫版どこでもドアみたいや……(*´▽`*)」「テレポートしてきたのかな!?」と驚かれ、1.6万リツイートと4万いいねがつき話題になりました。

 ほかにも「なんとまぁ!こんな本棚欲しい」「どこに売ってるのかしら」「あそこに隠部屋が有るんだわ 猫会議する時は行かなければ」「これは善き本棚。」「素敵すぎるのですがっっっ!!!!!」などのコメントが集まっています。

 「ネコが湧くとか夢のよう」なこの本棚は、「ネタバレすると壁の凹みを利用して棚柱と棚板をDIYで取り付けた本棚になってます」…どういうこと?と聞いてみると、裏側は居住スペースで、猫さんたちが自由にカフェと家を行き来できる通路なんだそう。「猫無限湧き」みたいな動画ですが、実際に本棚から出てくるのは4匹の猫さん。先頭からびびりの「セロハンテープちゃん(9カ月)」、律儀で優しい「えびぞーくん(6歳)」、慣れるとさわらせてくれるという「きのこちゃん(9カ月)」、やんちゃで人懐っこい「ツナくん(8カ月)」で、カフェにはほかに2匹の猫さんがいます。

 どの猫さんも個性的なお名前。特に注目のセロハンテープちゃんは「当時4歳の息子に命名権を与えたらセロハンテープと即答 2日説得しましたが鉄の意思で決定になりました。姉妹猫をしいたけ!と言っていたのですがそちらは説得に応じ、きのこになりました。」という流れ(笑)。そのほかのコの名前はご夫婦で決められ、オスには魚介縛りのルールがあるそうです。

 築約100年のかやぶき屋根の古民家をリノベーションした「山猫軒」は、10月6日にオープンしたばかり。店名は「山奥の村で猫を飼っているのと、絵本が好きなので宮沢賢治先生の注文の多い料理店からお借りしました」とし、絵本約400冊が置かれています。焙煎したての豆で淹れたコーヒー、発酵バターと地元の食材をつかったサブレや手作りケーキを集落の景色を望みながら楽しめます。猫カフェではないので「撫でてニャ」と猫さんが来てくれたら、撫でてあげるスタイルでお願いしますとのこと。

 カフェがある場所は、紅葉の季節に多くの人が訪れる人気のメタセコイア並木(滋賀県高島市)の近くです。メタセコイアの紅葉はこれから。店主は今回のツイートを「まさかここまで沢山の方に見ていただけるとは…ありがとうございます!うちの猫を見て少しでも楽しんで貰えると嬉しく思います。また、地方にも興味を持って頂いて旅行のきっかけになればと思います」と話します。ツイートで周辺のお店を紹介し「レジャーにもってこいの立地で、道の駅等で新鮮な旬の野菜をお手頃に購入できるのも魅力です。無農薬野菜も沢山並んでます!」とのことなので、観光がてら訪れてみてはいかがでしょうか。冬は道も家も雪で埋まるので「スタッドレスタイヤ着用必須です…!」。営業日はツイッターで確認してください。

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