10月27日は読書の日といいます。近年はインターネットでの情報収集が主流になりつつありますが、著名な経営者には大変な読書家も多く見られるそうですよ。どんな書籍を読んでいるのか…気になりませんか? 人材育成サービスを提供する株式会社ラーニングエージェンシーは、企業の経営者が「社会人になってから影響を受けた書籍」について、ランキングを発表しました。書籍別ランキングでは「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)が1位に。…あなたが愛読書はランキングに入っていましたか?
企業の経営者100人を対象に、9月23日から10月12日までの期間行われた「ラーニングエージェンシー『経営者100人の意識調査』」から、関係部分が公表されました。
選ばれた書籍を著者別に見ると、日本を代表する経営者の一人である稲盛和夫氏の書籍が最も多く選ばれたといいます。2位にはスティーブン・R・コヴィー氏、次いでピーター・ドラッカー氏、ジム・コリンズ氏と、学者やコンサルタントが並びます。第6位には稲盛和夫氏と同じく日本を代表する経営者である松下幸之助氏がランクインしました。
また、書籍別ランキングは、1位「7つの習慣」のほか、2位「生き方(稲盛和夫著)」、3位「人を動かす(デール・カーネギー著)」という結果に。同社は「短期的な成果を得るためのハウツー本ではなく、持続的な成功や人生を充実させるための原理原則について触れられている書籍が選ばれている」説明しています。
同社は今回の調査をふまえ、経営者が書籍から受ける影響について2つの側面があると推察しています。1つ目は成功のための原理原則や戦略・組織づくりが論じられている書籍から「外部の識者・学者・コンサルタントの視点を参考にしている」という点。2つ目は、稲盛氏、松下氏といった「ロールモデルとなる経営者の考えや生き方に賛同し、教わり、気づきを得ている」という点です。
社会人の能力開発を支援する同社では、語彙力の形成、想像力の強化、コミュニケーション力の向上など、読書がもたらす影響を重要視しているといい、「経営者は、成功のための原理原則や、既に成功を収めている経営者の考え方など、自身が成果を出すためのヒントやエッセンスを読書から得ているといえます」と強調しています。