5カ月の子ヤギのカイくん、餌箱いっぱいのキャベツを元気にムシャムシャ。ところが、そのあと予防接種だったのです。お尻に注射されて帰ってきたカイくん。キャベツの入った餌箱の前で一点を見つめて微動だにせず。そのテンションだだ下がりの様子が、おかしくて可愛いとツイッターで話題になりました。
引用ツイートには、
「種を超えて、注射はみんなきらい。」
「ショックで茫然自失してて可愛い。」
「わかる。犬とかも予防接種のあとよくこうなります。1日人間不信みたいな。」
「何度みても笑える 可愛い~」
「果てしなくイイネ押したい気分」
「ものすごい虚無を感じる……」
「ヤギには悪いけど笑うわこんなん」
とコメントが集まり、注射前の動画は22万回以上、注射後の動画は25万回以上再生されています。
あんまり動かないので、飼い主さんがキャベツを頭に乗せてみるも反応がありません。そんなにショックだったのね…。でも、大丈夫。復活してからは元気に2時間も裏山で遊んできました。ツイートした飼い主のnamaghost(@namaghost)さんに聞きました。
──カイくんだけじゃなく、ヤギさんってみんな注射されるとショックを受けちゃうんですか?
ほかの子も同じく不安な反応を示しましたが、術後に特に固まったりとかはありませんでした。
──お尻に…なんの注射を?
注射は、蚊や原虫など小さな虫由来の病気を予防するためのものと、ビタミンなどの栄養補給剤を打ってもらいました。
処置室の雰囲気を敏感に感じとっていたのか不安そうだったので、安心するようにヤギの正面に屈み目を合わせながら顔をマッサージしてる間に獣医さんに注射を打っていただいたので、2本の注射の内どちらが臀部(腰寄り)に打たれたのかは分かりません。
──2本打ったんですね、それはショックも大きい(笑)。カイくんはどんな性格なんですか?
性格は寂しがり屋。最近は、脛への頭突きが痛くなるぐらい力がついてきました。
──ヤギさんの可愛さって、どんなところなのでしょう?
賢いところがあると思えば、抜けてるところもあることでしょうか。人を観察していて、居なくなる時間帯に脱走を企てるも、いつも柵と柵の隙間に引っかかるところなど。
SNSで話題になる動物といえば、だいたい犬や猫、時々鳥なので、たまにはヤギという変化球が話題になってもいいかなと思います。
──変化球も楽しませてもらいました。なぜヤギを飼われているのですか?
主に修学旅行生などを受け入れて、ヤギの乳絞りなど農家体験のできる施設を準備中で、将来的にはヤギミルクからチーズなどの加工品を作ることができればと考えています。あとは頼れる除草の味方です。その場にフンをポロポロ落としますが。
施設は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、計画などを大幅に見直さざるを得なくなりました。現在はヤギの面倒を見ながら細々と自分で出来ることをやっている状態となっており、コロナの早期の終息を願うばかりです。