先日、TBSの深夜番組「バナナサンド」のゴールデン3時間スペシャルで、とんねるずの木梨憲武さんと組んだ「梨とりんご」の初漫才を披露させて頂きました。
木梨さんとは、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の企画で知り合い、それ以来、時々連絡を取ったり、お食事に行ったりする間柄。
その企画というのが「街で出会った大阪のおばちゃんを1人東京へ連れて行って、夢を叶える」という内容で、なぜか最終的に私に白羽の矢が。私のマネジャーも「スケジュールは行けます!」とハイテンションで乗っかり、「でも晩ご飯作らないと…」と私がひるんでいたら、その場で私の旦那さんに電話をして、旦那さんも「どうぞどうぞ~!!」と二つ返事でOKというまさかの展開。後で聞いたら、旦那さんは「木梨」が「ヒガシ」に聞こえたらしく、しばらく、東国原英夫さんだと勘違い。後で知って、衝撃を受けていました(笑)。
そんなこんなで急きょ東京行きが決まりましたので、スタッフが申し訳なさそうに「すみません!ビジネス席が満席でエコノミー席での移動になりますがよろしいでしょうか」。私は普段の旅行ではマイレージを使ってばんばんエコノミーで行くし、何ら気にしていなかったのですが、飛行機に乗ったらビジネス2席になぜか空席が。そしてエコノミーの私の席の横に木梨さんと番組プロデューサーが。きっとお二人は席を移られたのでしょう。「一芸は道に通ずる」とはこのこと。そのお心遣いに感動しました。
木梨さんて、すごく勉強熱心。そしてなぜか「大阪弁を喋りたい!」らしいのです。ラジオ番組に呼んで頂いたときもずっと「ねえ、姐さん、漫才教えてよ。」とんねるずの芸風は予定調和の打破。セオリーや流れをぶった切るのが魅力なので、漫才はどうなのかなと思っていました。でも先日、突然電話で「姐さん、特番で漫才がしたい!」。そんなに言って頂けるなら私も楽しんでみようかという事でお笑い第8世代の登場となりました。
だけどなかなかネタ合わせをしてくれない(笑)私はネタ合わせをしっかりしたいタイプ。その上で崩すのは大好きなのですが。そもそも、木梨さんも私もちゃんと本来の相方がいるので「梨とりんご」はスピンオフ企画でユニット的な存在。だから楽しくやるのが一番だと思っていたのですがいざ幕が開くとその瞬間から木梨さんは「絶対にウケる」と、パワーが全開。そのものすごいパワーに私は圧倒されてしまいました。そして劇場で漫才がウケないと「今日のお客さんは大人しい」とか「お客さんが少ないから」等と責任を回避している部分を恥ずかしく思いました。
何よりも今回、幾つになってもチャレンジすることってすごく大事なことだ、と学ばせて頂きました。とんねるずのお二人は、別に新たなことをしなくても十分、ポジションは確立されている。でも、木梨さんはミュージシャンとしても活躍されているし漫才にもチャレンジされる。貴さんは貴さんでYouTuberとして大活躍。年を重ねると「もうこの年だし」「今更いいかな」と思ってしまいがちですが、何歳だからできないなんてことはない。幾つになっても何かを始める気持ち、何かに挑戦する姿勢は持ち続けたいものです。