「必要と言っていただけるものでありたい」藤井隆が、コロナ禍で考えた不要不急

石井 隼人 石井 隼人
エンタメへの思いを語る、藤井隆(撮影:石井隼人)
エンタメへの思いを語る、藤井隆(撮影:石井隼人)

悩み多き自粛期間中の希望になったのは、奇しくも出演した映画『みをつくし料理帖』だった。主人公・澪(松本穂香)は雲外蒼天の相の持ち主。困難を乗り越えた先には、必ずや真っ青な空を望むことができるという。

「澪と野江は洪水で家族を失い、翻弄されます。でも最後には二人で希望を見つける。自分ではどうしようもない、あらがえないことに巻き込まれた今こそ、二人は私たちに希望を与えてくれる。コロナを原因に公開延期をする映画が多い中で、角川監督は『今秋公開!』と断言されました。映画の内容もさることながら、その力強さも舞台中止で落ち込んでいた自分に希望を与えてくれました」と実感を込める。

公開は10月16日。監督の角川春樹が映画製作に初めて乗り出して大ヒットを飛ばした『犬神家の一族』(1976)と同日公開という不思議な偶然もある。「お客様をお迎えするにあたり、映画館は大変な準備をしてくださっています。お客様にも不安な部分があるかもしれません。でももし可能だったら映画館で観ていただきたい。私が受け取ったのと同じような希望を感じていただけるのではないかと思うからです」と願っている。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース