なぜかSNSで大人気…「丁寧な暮らしをする餓鬼」が、ふきんになって登場! お家時間&家事をもっと楽しく

山本 明 山本 明

SNS界で今、誰よりも丁寧暮らしに精進している…とウワサの(?)「丁寧な暮らしをする餓鬼」(@gaki_teinei)。約9.7万人フォロワーを擁する(2020年8月現在)このキャラクターと『気軽に日常に仏教文化をとりいれる』をモットーに活動する「フェリシモおてらぶ」(神戸)がコラボしました。その名も「丁寧な暮らしをする餓鬼の蚊帳生地ふきん」は先月発売、人気を集めています。SNSには「カウシカナイ…」「モッタイナクテ… ツカエナイカモ…」などとキャラクターの口調になぞらえたコメントも寄せられています。

以前から『丁寧な暮らしをする餓鬼』が気になっていたという「おてらぶ」の担当者。すると、知り合いであるカレー坊主こと吉田武士さん(@curry_boz)が、同キャラクターをよく知る人物、塵芥居士(ちりあくたこじ)さんを紹介してくれたことから、コラボに至りました。「グッズを作るなら、ちゃんと丁寧な暮らしができるものを作りたい」「キャラグッズではなく、日本の伝統産業や今に伝わる職人の技を、暮らしに役立てるものを作りたい」という同氏の願いをうけ、たどり着いたのが「蚊帳生地ふきん」だったそうです。

制作のこだわりなどを「おてらぶ」担当者に聞きました。

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――そもそも「餓鬼」とはどういう存在なのでしょう。

仏教には「六道輪廻」という考え方あり、人は死後、生前の罪のレベルに応じて6つの世界のどこかに生まれ変わると言われています。その6つの世界の中の「餓鬼道」に生まれると、この姿になり、常に飢えと渇きに苦しむのだといわれています。

――そうだったんですか…。

でも、ガッキー(※丁寧な暮らしをする餓鬼の愛称)は少ないモノでも満たされて生きているように見えます。仏教における「知足=足るを知る」を極めているかのよう。決して贅沢ではないけれど、工夫をしつつ無駄のない暮らしをおくる。そのギャップにグッと惹かれました。

――なぜ「蚊帳生地ふきん」だったのでしょう。

蚊帳生地ふきんというアイテムがガッキーの印象と大きく離れたものではないことと、今も続く伝統技術で作られていることもあり、マッチするのではと思いました。

――刺繍の柄はどれもチャーミングですね、「推し柄」は?

 家庭菜園を楽しむ餓鬼はかわいいですね。本来の餓鬼なら、飢えに苦しみ渇望しているはずなのに、作物を育てるという時間を持っています。手習いを欠かさない餓鬼も、文化的な側面が見えてよいですね。

――家事が楽しくなりそうですね。

 家事は時間との戦いだと思います。でもこのふきんを使う際は、いつもよりちょっとスピードを落として心を落ち着けてみる時間になったらうれしいです。一日のうち何回か、そういう時間を持つことが本当の意味で『丁寧な暮らし』につながるのかもしれません。

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■丁寧な暮らしをする 餓鬼(がき)の蚊帳生地ふきんの会 

月1回990円(税込)、毎月1回、6種類の中からローテーションで1種類ずつお届け。1回だけの注文も可。
https://www.felissimo.co.jp/program/gcd612770/

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