第2波が心配される中、コロナ対策で活躍している医療従事者やボランティア団体への活動支援・寄付を目的として今年5月に立ち上げられた「アマビエ疫病退散プロジェクト」。その応援ソング「AMABIEの歌」が完成し、6日からYouTubeで公開されて話題になっている。歌っているのはワタナベフラワー。曲のタイトルはそのまんま「AMABIEの歌」だ。大手広告代理店の電通が一度出願した商標登録を取り下げるなど、疫病退散のシンボルとして、なにかと話題の「アマビエ」だが、こちらはいたってピュアでハートフルな話だった。
コロナ禍の中、「アマビエ疫病退散プロジェクト」が立ち上げられたのは5月のこと。仕掛けたのは大阪・福島区に本社を置く「ヘソプロダクション」(稲本ミノル代表)で、SNSで話題の「サタケシュンスケさんのアマビエイラスト」を使用したモノづくりを通して、その商品の売上金の20%を「日本赤十字社」に寄付する運動を始めた。
ご覧の通り、サタケさんのイラストは淡いパステル調でどんな商品にもうまく溶け込み、存在感を際立たせるのが魅力だ。稲本さんは自粛、自粛の世の中に“遊び心”で対抗。「イラストに力を感じ、これならたくさんの方の手に取ってもらえる、と確信しました。いまの世の中を明るくすることができる“疫病退散ギフトグッズ”に最適だと強く感じ、イラストの使用を依頼しました」と話す。
またプロジェクトの目的として(1)新型コロナ対策で活躍する医師、看護師、ボランティアの方々への活動支援・寄付(2)国内メーカーの仕事をつくる(3)今までモノづくり・コトづくりをし続けてきた当社だからこそできる「世の中が1㎜でも前向きになれ、今できる社会貢献」の3点を強調。三方良しの精神を貫く。
魅力的なアマビエグッズの第1弾は、クリアファイルや抗菌マスクケース、木製ジグソーパズル、マグカップにTシャツなど20種類以上。その後も第2弾としてワッフルクッキーやクリーム大福などが発売され、人気を呼んでいたが、さらにプロジェクトを推し進めようとつくられたのが応援ソング「AMABIEの歌」だ。
歌うのはこのプロジェクトに強く賛同した4人組アーティスト「ワタナベフラワー」で作詞は稲本さん、作曲はボーカルでもあるクマガイタツロウさんが担当している。
ワタナベフラワーはメガポップなメロディーが自慢で「誰にでも分かりやすくて、楽しい音楽」を目指し、2001年結成。NHK「みんなのうた」の作家が2人在籍しているユニークなバンドでもあり「一度聴いたら絶対覚えられるはず。歌詞の仕掛けにも注目してください」と話している。
すでに7月6日からYouTubeで公開されており、リアクションも上々とか。そのほか「アマビエ疫病退散プロジェクト」では、クーピーペンシルとの「アマビエ×クーピー」クラウドファンディング先行販売やアマビエイラスト投稿キャンペーンも実施中(いずれも7月12日まで)だ。
寄付金額目標は2020年10月までに合計300万円(売上1,500万円)、2021年4月までに合計600万円(売上3,000万円)を目標にしている。問い合わせはヘソプロダクション https://www.heso-pro.com/まで。