疫病終息祈願を込めたビール「アマビエIPA」が発売中 利益はコロナ感染拡大防止活動に寄付

山本 明 山本 明

新型コロナウイルス感染終息を祈願し、サンクトガーレン有限会社(神奈川県厚木市)がビール「アマビエIPA」を4月28日から発売開始しました。利益は新ウイルス拡大防止活動基金に寄付されるといい、販売翌日の29日には早くも200万円の寄付を発表しました。同社ネットショップ上では5月11日までのお届け分はすでに完売。柑橘系の豊かなアロマが特徴で、後味はドライかつ苦みもあり、これからの季節にぴったりの仕上がりだといいます。購入者からは「ジューシーでおいしかった」「すっごいいい匂いする」との声がSNSで上がっています。

そもそも、コロナ禍による春夏ビールイベント中止をSNSで報告する際、「アマビエ」の絵を貼った架空のビール瓶画像を「アマビエ様!この新コロナウイルスが早く収束しますように」との文言とともに投稿したことがきっかけだそう。本当に販売を、と反響があり、ちょうど工場にイベント用に準備し、行き場をなくしたビールがあったことから一気に「アマビエビール」誕生に至りました。同ビールはウイルス終息まで販売継続予定です。

ラベルのイラストは、菌を見ることができる特殊能力を持った農大生が活躍する「もやしもん(完結済み)」で知られる漫画家・石川雅之氏が趣旨に賛同し、特別協力してくれたそうです。「厄難消除」「除災招福」の言葉とともに描かれたアマビエはインパクト大で、SNSでは書棚に並んだ「もやしもん」と共に同ビールを写した画像を投稿する人や、きれいにラベルをはがす様子を投稿する人も見られます。

同ビールのアルコール度数は約7%とやや高め。広報担当者は「原材料は麦芽、オーツ麦、ホップです。ホップは醸造段階の前に入れると苦みに、後に入れるとアロマになります。『アマビエIPA』は柑橘系アロマが特徴の7種類のホップを醸造工程の後の段階で多めに入れています」と話します。

さらに「アマビエは『疫病が流行ったら私の画を描いて見せよ』と告げた、と言われています。ぜひこのビールの画像もSNSで沢山アップして疫病退散といきたいものです」とも広報担当者は話し、『新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金』への寄付については「マスクや防護服、フェイスガードなど、足りないとされている備品拡充に向け使ってほしい」と終息に向けて一助になれば、との思いを語ってくれました。

◆公式HP内のネットショップにて販売中。5月4日現在、11日までのお届け分はすでに完売。「アマビエIPA」2本1セット、1780円(クール送料込、税別)。店舗販売もあり

◆詳細はサンクトガーレン公式HP内の特設ページ https://www.sanktgallenbrewery.com/AmabieIPA/

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