離婚を迷う人が離婚を決断する理由とは?…「夫婦としての将来が見えなくなった」が最多 経験者に調査

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弁護士相談プラットフォーム「カケコム」を運営する株式会社カケコムは、離婚経験者100人を対象に「離婚の決断理由とその後の後悔に関するアンケート」を実施、6月30日に結果を公表しました。その結果、離婚を迷った理由で最も多かったのは「子どもへの影響を考えたため」で、半数の人が回答しました。また、最も多かった離婚理由は「夫婦としての将来が見えなくなった」ためであることが分かりました。

離婚する際にどれくらい悩んだか

離婚を決断する際、どれほど悩んだかを聞いてみると、「かなり悩んだ」と答えた人が36%という結果に。また、「悩んだ」28%、「少し悩んだ」30%、「悩まなかった」6%―となりました。

また、離婚するかどうかを悩んだ理由を聞くと、「子どもへの影響を考えたため」との回答した人が100人中50人と最多に。そして「周りに迷惑をかけてしまうため」「世間体が気になるため」「経済面が心配だったため」「夫婦関係を修復できるかもしれないため」といった回答が続きました。同社は「離婚は子どもに関する懸念が非常に大きいようです」と説明しています。

離婚を迷う夫婦が離婚を決断する理由とは

多くの人たちが離婚するかどうかを迷う中で、離婚に至った人は、どういったことを理由に離婚を決断したのでしょうか。離婚を決断した理由を聞くと、「夫婦としての将来が見えなくなった」との回答が100人中22人、そして「不倫された」「愛情が冷めた、「DVやモラハラに耐えられなくなった」「一緒にいるのがつらくなった」などの回答が続きました。

離婚を決断した理由として、具体的な回答は以下のようなものがあるといいます。

   ◇   ◇

【「夫婦としての将来が見えなくなった」と回答した人の声】

▽女性
一緒に生活をしていて、些細な事で喧嘩が絶えず穏やかに暮らしていくことが難しいと感じた為。

▽女性
借金を何度もしてこの先不安だったから。

   ◇   ◇

【「不倫された」と回答した人の声】

▽男性
奥さんが不倫をしていてもう一緒にいられないと思ったからです。

▽男性
妻の浮気癖が直らなかったのが一番の理由です。付き合っている時から多くの男性にちょっかいを掛けるタイプだったんですが、結婚してもそれが長期間にわたって続いたために離婚を決意しました。私がいる前で平気で浮気相手と電話やLINEをするようになったのが決め手でした。

   ◇   ◇

【「愛情が冷めた」と回答した人の声】

▽男性
相手のことを考えることが無くなった。いてもいなくてもどっちでも一緒だと思うようになってしまった。

▽男性
他に好きな人ができてしまい不倫をしていた。だんだんと不倫相手の方に比重が増していったため決断しました。

   ◇   ◇

【「DVやモラハラに耐えられなくなった」と回答した人の声】

…離婚を決断した理由が配偶者による暴力にあることも多いようです。また、自分だけならまだ何とか我慢できていても、子どもにまで暴力が及んだ時、離婚を決断する人も少なくありません。友人や相談機関への相談から、パートナーの元から逃げるよう説得されるケースも見られたといいます。同社は「特にDVは命の危険がある場合もありますので、悩んだらまずは誰かに相談することが大切です」としています。

▽女性
子供に暴力を振るった。本人はうっかりと言っていたが、上の子がパパがよく殴ると話したおかげでわかれる決断ができた。

▽女性
長年にわたる数々のDVです。ずっと我慢してきましたが、ある相談機関に話してから、逃げることを説得されました。

   ◇   ◇

【「一緒にいるのがつらくなった」と回答した人の声】
…パートナーの愛情がもう自分にはないことを感じたり、パートナーといることが居心地悪く感じたりと、パートナーと一緒にいることがつらく感じるようになったときに、離婚を決断する人もいるようです。

▽男性
離婚するならいつでもすると言われ続けて心が折れた。

▽男性
長年一緒に暮らしていたら価値観のずれや性格の合わないところで徐々に溝が大きくなってお互い居心地が悪くなったことが原因だと思います。

   ◇   ◇

【「子どものため」と回答した人の声】
…子どもへの影響を考えた結果、離婚を決断する人もいます。子どもがいることで離婚を躊躇する人は多くいますが、逆に一緒にいることが子どもに悪い影響を与えると思った時は、離婚決断の理由にもなり得るようです。

▽男性
夫婦関係が完全に崩壊しており、小さな子供にとっても悪い家庭環境だと思いました。離婚して二人が離れることが、家族にとって良い環境をもたらすと思いました。

▽女性
相手が自分と子供に対して愛情がないとわかったから。自分はともかく子供が可哀想だった。

   ◇   ◇

【「心身の事情から」と回答した人の声】
…うつ病やストレスからくる病気などをきっかけに、もう一緒にいられないと判断する人もいたようです。

▽男性
妻の鬱症状から始まる言葉の暴力。仕事のストレスで6年ほど前から精神的に不安定になり、子育てや家事も次第に疎かになった。家族なので最大限サポートしてきたが、鬱になってからは非常に攻撃的にぬり、家族にも両方の両親にも迷惑をかけるようになり決断に至りました。

▽女性
相手のモラハラにより、心身の調子が悪くなってしまったため。相手の姿が視界に入ると体が強ばったり、LINEがくると意志とは無関係に涙が出るようになったりしました。長い間1人で悩み、離婚を切り出してからは話し合いがうまくいかず、結局親に介入してもらって離婚しました。

   ◇   ◇

【「相手を信用できなくなった」と回答した人の声】
…繰り返される嘘や隠し事から、パートナーを信用できなくなり、離婚を決断する人もいたようです。

▽女性
とにかく嘘つき。私にも会社でも。社会的信用度が全くない。

▽女性
信用、信頼、尊敬出来なくなって一緒に生活するのが精神的に無理だった。ただ、自分がまさか離婚する事になるとは全く思ってなかったので世間体が心配だった。経済面で不安だったがダメになったら実家に戻れるし、と思って踏ん切りました。無理だと思ったものは無理で我慢する事は無いと言い聞かせました。

離婚後、後悔したことは?

なお、離婚後に離婚したことを後悔したことがあるかを聞くと、「はい」と答えた人が15%、「いいえ」と答えた人が85%という結果になりました。

一方、離婚を後悔した人たちは、どういった点で後悔したのかを聞くと、「子どもに寂しい思いをさせた」と回答した人が15名中7名、「もう少し慎重に考えればよかった」が3名、「子どもと離れてしまった」が2名、「経済状況が厳しきなった」が1名となりました。

離婚後の後悔について、具体的な内容は以下になります。

   ◇   ◇

【「子どもに寂しい思いをさせた」と回答した人の声】

…夫婦間に子どもがいる人では、離婚したことで子どもに寂しい思いをさせてしまったと感じたときに、離婚を後悔してしまうようです。同社は「夫婦仲が悪くても、子どもにとってはどちらも大切な親です。最終的に離婚することになってしまったとしても、親権のない親にも定期的に面会交流を設定するなど、子どものためにできるだけのことはしてあげたいですね」としています。

▽女性
子供がパパいつ帰ってくるの?と聞いてきたとき、暴力を、振るう人でも子供にとっては父親なのだと思ったとき。

▽女性
子供の年齢が上がるにつれて父親のことを聞いてきたり、保育園のお友達の父親を見てどう思っているか考えた時、「もっと私が頑張れば良かったかもしれない」と思ってしまうことがある。

   ◇   ◇

【「もう少し慎重に考えればよかった」と回答した人の声】

勢いで離婚してしまったり、夫婦であまり話し合う機会がないまま離婚してしまった人の中には、もう少し慎重に考えればよかったとの声があげられました。同社は「離婚前は一人で悩んでしまい、「もう離婚するしかない」と思い込んでしまいがちですが、できることなら相手ともじっくり話し合う時間を設けた方が、より後悔のない決断ができそうです」としています。

▽女性
今となってはもう少し我慢できたのかなとは思ったりもします。やはり肩書きにバツがつくと恥ずかしく思います。

▽男性
妻と話し合いをあまりせずに離婚を決めたので、もう少しお互い話し合いの場を持てばよかったなと後悔しています。

   ◇   ◇

【「子どもと離れてしまった」と回答した人の声】

…離婚後、子どもと離れて暮らすようになり、寂しさを感じて離婚を後悔する人もいたようです。

▽女性
私は経済的に自立できていなかったので、子供とは別居をしたので、子供と離れたのが辛くて最初は本当に苦しくて。その時は後悔しました。今は私の心の支えになってくれているので大丈夫です。

▽男性
会いたいときに子供に会えない時。

   ◇   ◇

【「経済状況が厳しくなった」と回答した人の声】

結婚してから専業主婦になった人の中には、離婚を経て財産分与をしたとしても、ひとりで生活を維持することが難しくなって、離婚を後悔する人もいるようです。

▽男性
共働きであれば合計収入に余裕がありましたが、1人になった上に養育費の支払いが生活を圧迫していきました。生活が苦しいことで、もう少し話し合って、離婚を回避すべきだったと後悔しました。

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出典:カケコム「離婚を迷う人の決断理由と離婚後、後悔したこととは?」https://www.kakekomu.com/media/16695/

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