新型コロナの影響でリモートワークが進み、オンライン会議や飲み会などの機会が増えた人も多いだろう。その時、画面に映った自分の顔色がどんより暗く見えたり、自分の二重アゴに焦ったなどといった経験はないだろうか。画面上の自分の顔とにらめっこする時間が増えた今、自分をきれいに見せる方法やひと工夫など、新たなスキルが求められている。兵庫県の宝塚を中心に神戸、大阪で活躍するファッションカラーリストのいろはさんに、今すぐできる「自分の魅せ方」を聞いた。
明るく、血色よくメリハリを
―オンラインで映える顔にするポイントは。
「明るさ」、「血色」、「メリハリ」です。男女とも、顔を明るく見せることが基本!
女性なら、ワンランク明るいファンデーションに挑戦して顔色をリカバーしてみましょう。ポイントは影になりやすい目の下や鼻、口元を、きちんとカバーすること。次に鼻筋や頬など、顔の高い部分に明るめのパウダーやコンシーラーをのせます。顔にメリハリ感が出ますよ。
―男性のメリハリ感はどうすれば良いですか?
メガネをかけてみましょう。簡単で、イメージも変わりますよ。
そして大切なのが血色!女性はチークを使ってみてください。丸く赤いほっぺの「おてもやん」のイメージで赤みを足します。すこし大げさなくらいがポイント。画面上ではハツラツとして見えます。
口紅は、血色良く見えるピンク系がおすすめ。発色の良いコーラルピンクなどいかがでしょうか。逆に、赤味の強いと画面では暗く見えるし、ベージュ系は画面に映えにくい色です。
―服の色はどうですか。
白は顔色を明るく見せ、シミなど少々のアラは飛ばしてくれる頼もしい色です。ただし背景も白い場合、全体が白く膨張してぼんやり見えることがあるので、パステルカラーや濃い色の服を着て引き締めて。黒は顔色を暗くしてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
あともう1つ気をつけたいのは、ストライプや花柄など、細かい柄模様の服です。画面上だと意外にチラチラして、相手の集中力を欠く場合があるからです。特に男性はストライプシャツを愛用する人が多いので、オンライン会議では無地をおすすめします。
ーなるほど。オフィシャルな場合は、白が無難ですか。
色というよりも、日頃から私服でお仕事をする人はいつもの服装が無難です。普段スーツで、社内の打ち合わせなら襟付きのシャツか、Tシャツにジャケットといったオフィスカジュアルでも良いかもしれませんね。不安な場合は、上司や同僚に確認しましょう。
―背景の色はいかがですか?
ビジネスの場合は白ですね。相手が落ち着きます。他にグレーや黒、ネイビーなどベーシックな色を選びましょう。明るいブルーやグリーンも爽やか。服の色やシーン、相手によって、一番ふさわしい色を選んでください。
自分を魅せるもう一工夫は、明るい場所と目線
―明るさはどうでしょう。
基本は「できるだけ明るく」です。昼間は日ざしの入る窓際などを選びましょう。正面か、横から光を受けること。窓を背にすると暗く、シルエットだけになる恐れがあります。夜の室内は、太陽光と同じ白いライトが望ましいですね。デスクライトは正面から当てるなど、顔を明るく見せる工夫を。天井からのライトの場合、斜め上から当たるようにします。真上から当たらないように注意してください。口元のほうれい線を際立たせて、老けて見えることがあります。
―カメラに対する顔の向きは?
カメラに対して正面がいいですね。レンズの高さは目線と合わせ、下を向かないように。特にノートパソコンの場合は視線が下に行きがちで、気がつくと二重アゴになっていることも。箱や本などで高さを調整してみてください。
―心当たりあります!
スマホで自撮りする時を思い出して。目線と同じか、少し上にレンズの位置を持ってきているはずですよ。また自分が話す時は、レンズを見るようにすると良いでしょう。相手からは視線が合っているように見えるので、説得力が増します。
―画面に映る相手から視線を外すようで不安になるけど、相手の視線にリアルに合わせるには、カメラのレンズを見るんですね!最後に在宅ワークで気をつけることはありますか?
清潔感です!特に男性は、顔を洗って髭を剃る、寝グセを直す。寝巻きでなく服を着替える。これで気持ちの切り替えもバッチリ。自信を持ってオンライン会議にも臨めます。
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