新型コロナウイルスの影響で休校や保育園・学童保育の保育縮小が続き、在宅ワークに切り替える業種も増えています。共働き家庭では夫婦ともに在宅ワークに―という方も多いのでは。ですが、なかなか家事も育児も折半とはいかず、子どもを置いて仕事をせざるを得ないことも…。あるワーママがそんなリアルを漫画に描いています。
シャケ子@育児漫画と時々インド(@kumanoshakeko)さん。夫はコロナの影響で2月末から在宅勤務に移行しましたが、家事育児をしなかったためぶち切れた―という話題を先日、弊サイトでもご紹介しました。今回はその後日談。職種柄、出勤が続いていたシャケ子さんも緊急事態宣言を受け、4月から在宅ワークになったそうです。
通勤電車や職場で感染するリスクから解放された半面、保育縮小で家庭で1歳2カ月になる息子の世話をしながらのW在宅ワークは生易しいものではありませんでした。
シャケ子さんのおうちは1LDK。在宅ワークができるデスクはリビングのテーブルで、夫と向かい合って仕事をしますが、その間、息子さんはベビーサークルの中へ。でも1歳男児、目の前に大好きなパパとママがいるのに、1人でおとなしく遊んでくれる訳もありません。夫は一日中ビデオ会議があり、シャケ子さんが仕事の合間に息子と遊んでいましたが、構ってもらおうとおもちゃを投げたり、声を出したり、それでもどうにもならなければ大声で泣き出してしまいます。
「気にし過ぎかもしれませんが、育休中はいつも息子が泣いたら面倒を見ていたし、できる限り息子の要求に応えてきたつもりでした。でも、職場復帰してから一旦仕事モードになると前のように息子に気が回せなくなって…」とシャケ子さん。「『泣き声を聞くと一瞬で母親に戻る』と先輩ママに聞いていたのに、自分はそうはならず、泣きすぎてむせる姿を4月に入って何度も見てしまいました。そのたびにハッとし、取り繕うようにぎゅーっと抱き締めに行くけれど、『あれ、私何やってるんだろう…?目の前の仕事ってそんなに大事かな。これってネグレクトなのかも』と。仕事が進まなくて焦り、虐待してるんじゃないかと焦り…。その狭間で痩せそうな毎日」と言います。
知人には、午前中と午後と子どもの相手を夫婦で分担し、上手くやっているW在宅ワーカーもいるそうですが、シャケ子さんの夫の同僚は、ビデオ会議の画面に何度も映り込む息子の姿や声に「君のところはいっつも会議中子どもがうるさいね~。奥さん見てくれないの?うちは奥さんがちゃんと別室で子ども見てくれてるよ」とのたまう始末。夫も板挟みです。「せめて夫の職場に理解があったなら…」と思いつつ「明日は泣き出す前にいっぱい手遊びをしよう」と息子の寝顔を見ながら思うというシャケ子さん。
専業主婦のご家庭でも、普段学校や幼稚園に行っている子どもたちを毎日1人で見続けるのは大変なこと。休校延長で勉強も見なければ…となれば、なおさらです。コロナの早期終息を願うのはもちろんですが、もしこの狭間の苦しみを母親だけが負わなければならないとしたら、夫を板挟みにさせる会社や組織があるのなら、この機に見直すべきではないでしょうか。