友達がスイッチを入れてくれた
▽Hさん、小学校5年生(女の子)
1)いつ家庭学習をしている?
週2日ほど塾に通っているので、なんとなくその時間に合わせる感じで(今は塾が閉鎖中)。
2)勉強をしている時間の目安
だいたい夕方5時―7時。
3)主な学習内容
学校から出たプリント((国・算・理・社の4科目)、塾から出たワーク(塾オリジナルの問題集:国・算)
4)5年生なりのママの対応・工夫
受験は考えていませんが、仲のいいクラスメイト数人と4年の終わりから塾に通い始めました。コロナで閉鎖後、すぐに課題がたくさん出たのですが、「休みなのに、なんで勉強しなきゃいけないの」と反抗的な態度。私が言ってもぜんぜん聞かないので、友達とビデオ通話をさせてみました(もちろんママたち承諾済み)。友達同士で「学校の宿題も塾の課題もウザイね―。でも、一応こんな感じでやってるよ」というようなことを数回話したら、ちょっとスイッチが入ったようです。たまに部屋をノックすると、慌ててゲームを隠すこともありますが(苦笑)、なんとか頑張っているようです。
◇ ◇
親に反抗する、言うことに耳を傾けないのは、高学年の「あるある」な態度。先生や友達などの、第三者の言うことなら聞くんですよねー(笑)それを利用するのもなかなかナイスな作戦!
勉強すれば、あとは自由時間
▽Tさん、小学校6年生(女の子)
1)いつ家庭学習をしている?
朝食が終わって少ししてから、基本午前中です。
2)勉強をしている時間の目安
約2―3時間ですね。自分なりに水分を取ったり、休憩を入れているようです。
3)主な学習内容
学校から毎週宿題が出ています。親が〇つけしてから金曜に提出、翌週の分をもらってくるというスタイル。提出がマストなので、自主的に頑張っています。あとは、無料サイトからプリントアウトしてやらせたり。ほかのことはあまりにも自主的にやらないので、やめていた通信教育を再開しました。
4)高学年なりのママの対応や工夫は?
「やっておきなさい」と言ってもたぶんサボるので、「午前中は基本的には勉強、午後からは自由な時間」にしています。もう6年生なので、自由時間といっても、ゲームやYoutubeなど時間を考えながらやっているようです。低学年だったら、自由時間も管理なきゃいけないですが、そのストレスはないですね。「勉強しないと、好きなことできない」と分かっているので、午前中は勉強を頑張っているようです。
◇ ◇
「やることやったら、あとは好きなことをやっていい」これって、大人だって動いてしまう魔法の言葉。ダラダラと先延ばしにせず、午前中に済ませ、後は自由時間。自分なりに1日のプランを立てる力もつくかも!?
◆ ◆ ◆
中学年・高学年(3―6年生)ともなると、子どもの心はどんどん成長して自我も強くなり、いちいち反抗してくる、なんてことも。パパやママもあの手この手で工夫していますね。
特に高学年は勉強内容も難しくなったり、中学に向けての成績も気になったり…どうしても休校中の「学力の差」が心配になってしまうところですが、「家庭学習頑張らなきゃ!」と必要以上に焦ると、そのイライラは子どもにも伝わってしまいます。
友達と遊びたい、外に出たい、その気持ちを抑えてなんとか頑張っている子どもたち。「けっこうちゃんとやってるじゃん」「自分で進めてて偉いね」というプラスの言葉がけで、できるだけ気持ちをあげる作戦を取ってあげたいですね。モチベーションを上げてあげることで、「明日はもうちょっと頑張ってみようかな」「やりたくないけど、今日の分は終わらせちゃおう」と、子どもが自分でスイッチを入れてやる気を出してくれるかもしれません。