コロナ問題の影響でドメスティック・バイオレンス(DV)の増加が懸念されています。東京では夫が妻を殺害する事件も起きてしまいましたが、実際DVは増えているし、今後増えるだろうと予想されます。
私の周囲でも「夫が普段より声を荒らげる」という声が。我が家だってずっと旦那さんが家に居ると普段は1週間に1回の掃除で済む場所がすごく汚れたり、油のついた食器を重ねて洗い物に手間がかかったり、言いたいことがありすぎて「ああ~」「ああ~」ってまるで沢田研二さんみたい(これは昭和の名曲「勝手にしやがれ」)(笑)。これが極まって喧嘩に発展し、思わず手が…というのは十分想像できますし、海外では女性相が懸念を訴えるなどしていますが、日本ではまだまだ声が小さいような。政治家もかみつくばかりじゃなく、こういうことをもっと訴えて欲しいものです。
私、自分で言うのもなんですが、なかなか立派な口を持っておりますので、言葉の暴力には気を付けよう、と普段以上に思っています。何せ無意識に一番相手にグサッと刺さる言葉をチョイスしてしまう“才能”が(笑)。先日もスタッフに、勉強を兼ねて今季話題だった2本のドラマのDVDを借りたら、方や1巻、方や最終巻だけがなく…お礼のワインを先に渡し「全巻をお願いやで♡」と頼んだら「追い込みの圧(力)が凄すぎるわ!(笑)」と言われてしまいました。
これは気心知れた者同志の内輪ネタですが、やはり一言で相手を逆上させてしまう「キラーワード」ってあると思います。夫婦間なら特に、です。「稼ぎが少ない」とか「人間的に小さい」とか器の話を出されたら、男性はプライドが高い人が多いですし、コロナ禍でピリピリしている所なら尚更でしょう。(ただ、元宮崎県知事の東国原英夫さんのように、昔、奥様に毎日の様に「器が小さい」と言われ続けたせいで「その程度では傷つかない!」という猛者もおられますが。)私のマネジャーは、あまりに早く帰宅する日が増えたので奥さんが疲れ、夕食作りを当番制にしたそうで、それぐらいお互い歩み寄ることが大切なのだと思います。
奥さんに、例えば「またか」はキラーワード。私も旦那さんに「また、このおかずかあ」と言われ、カチン!もしそう思っても、ぐっとこらえて食べて欲しいですし、皆がそうやって頑張っている。というわけで最近「とりあえずビール」ならぬ、朝の「とりあえずバナナ」を始めました。バナナを渡せば「今から用事をするから少しの間待っていて」という意味。ご家庭でもそんなサインを作ってみてはどうでしょう?
先が見えない状況で、仕事がなくなり家賃も払えないなど経済的に追い詰められる人も出てきています。条件を付けて支援金を給付するなら、一律で給付し後で所得税で回収する方が分かりやすい。かつて私が不妊治療のため1年半お仕事をお休みしたとき、「万が一」の為の貯金を取り崩すのをためらい置いておこうとして、母に「今が万が一の時やろ!」と叱られたことがありました。規模は全く違いますがお国も今が「万が一」です。ちびりちびり出さないで思い切った施策をお願いします。