“コロナ疲れ”の今こそお役に!メーカーの壁を越えて広がる「#おかしつなぎ」発案した熱い思い

広畑 千春 広畑 千春

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛が長期化し、家で過ごす時間が増えるとともに、慣れない在宅ワークと育児の“両立”、量が増大し終わりが見えない家事、さらに子どもの勉強の心配…など疲れがたまってきている人も多いのでは。頭と心が疲れたときには…やっぱりアレしかない!ということで、お菓子メーカーが社の垣根を越えたプレゼント企画を始めています。

 ツイッターのハッシュタグ「#おかしつなぎ」。チロルチョコ公式が15日に初めてツイートし、チロルチョコ320個を100人に-というプレゼントを発表。その後、「素敵な企画」「続きます!」と賛同がどんどん広がり、17日お昼時点で、スナック菓子におせんべいにアメにグミに…と、お菓子の「種類」もメーカーも超え、16ブランドに増えています。

 チロルチョコの担当者に聞きました。

-なぜこのハッシュタグを?

「最近のTVやwebメディアを見ていると、毎日ネガティブなニュースや非難のコメントばかりで、気持ちがモヤモヤするというかネガティブになっていることに気付きました。そこで菓子メーカーとして何かポジティブな話題を提供できないか考えたのがきっかけです」

-プレゼントも結構大判振る舞いですが、企画はすぐに通ったのですか?

「ええ。というか社長発案ですので、通す必要がなかったんです」

-ネーミングもすぐ決まったのですか?

「もうひとつの『#コロナに負けるな』というハッシュタグはすぐに考えついたのですが、『#おかしつなぎ』はなかなか…。社長のアイデアを受けて、他のメーカー6社の担当者さんと相談する中で生まれました。とにかくお菓子で世の中に明るいニュースを届けたかったので、通常のキャンペーンは事前に下準備を色々として、商品パッケージやキャンペーンページ等も連携して進めるんですが、今回のは本当に思いつきなので、スピード感を大切に行いました」

 終息が見通せない中、食品業界全体にも大きな影響が出ていますが、同社でも「直ちに売上に大きな影響は出ていませんが、今後数ヶ月単位では影響が出ることを懸念しております」としつつ、「ただ、今回のキャンペーンでも、お菓子は誰かを笑顔にできると改めて感じました。ですから、メーカーとして出来ることは美味しくて楽しい商品を出し続けることしかないなと感じています」と力を込めます。

 16ブランド以外にも参加表明が届いているメーカーも数社あるといい、「まだまだ増えそうです」と担当者。「正直、最初にお声がけしたメーカー以外は難しいかなぁと考えていましたが、昨日の投稿直後に数社お声がけ頂き、すぐに実行して頂きました。本当に感動すると同時に菓子業界で働いていて良かったなと思います。ハッシュタグにもある#お菓子で日本を明るくというのをもっと実現させたいので、更に多くのメーカーさんに#おかしつなぎしてもらえたら最高だなと思います」と話していました。

 参加したお菓子の数珠つなぎを見ているだけで、なんだか幸せな気分。いっぱい、い~っぱい広がりますように!うひひ。

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