まるでゆるキャラ!不思議な海の生物がかわいすぎると話題…「心が疲れたら海に行くといいよ」

広畑 千春 広畑 千春

 「これは本当は内緒にしておきたいライフハックなんですが、磯に生き物を探しに行くと時折信じられないくらい可愛い生き物がいるので、疲れた時はみんな貝やウミウシを探しに行くのがオススメです」

 そんな言葉と、なんとも愛らしい不思議な生き物の写真が添えられたツイートが話題です。投稿したのは磯の生き物の写真が趣味という高知県在住のゆうじ(@sea_slug_0509)さん。ツイートには1万近い「いいね」が寄せられ、「パーフェクトにかわいい!」「ぬいぐるみかと思った」などのリプも。確かに、ひらひらとした白い薄絹のような体に、手で描いたような赤い格子?模様の入った貝殻。頭らしき部分にはちっちゃな点のような目…こんなかわいい生き物がいたなんて…!

 この生物はベニシボリガイ(紅絞貝)といい、貝殻もありますがウミウシの仲間で、体長は1~2㎝で磯の砂地などに生息するそうです。ウミウシは「海のナメクジ」とも呼ばれ、名前の由来にもなったツノが特徴ですが、この種類にはないのだとか。

―かわいいですね!すぐ見つかるものなんですか?

「詳しい生態は分からないんですが、経験上、ベニシボリガイは春のこの時期浅い、砂礫質の磯で見つかる印象です。浜で貝殻を拾うことはよくありますが、生体を観察するのは少し珍しく、年に1回あるかないか…。私もこれで3回目です。ちなみにいずれも春のこの時期でした。点々は目だと思います。キョロキョロしてましたし…」

―キョロキョロって…!!にしても、ウミウシってキレイなんですね。

「ええ。磯の生き物の中でもウミウシは綺麗な種類も多く、探していて面白いものの一つです。個人的にはウミウシって探し方というか、決まった見つけ方のようなものがあまりなく、かなり運の要素に左右されるところが魅力で…。狙って見つけられない分、運良く初めて見る種類を見つけた際は一期一会の喜びがありますね」

―昔から海の生き物好きだったんですか?

「いえ、この趣味を始めてからは今年で3年ほどです。会社勤めなので週末は近所や県西部の磯に遊びに行っては、シュノーケルをつけて磯の浅いところで石の下などにいる生き物を探すんですが、特に小さな生き物が好きなので、手網で掬ったり…。実は、海の生き物に全く詳しくないので、どんなものが見つかってもとても新鮮で。近所の磯でも意外と色々な生き物が見つかり、まるで宝探しのような気分なんです」

―「ライフハック」とありましたが、確かにこのコロナ禍の中、潮騒の音を聴きながらこんなかわいい生物に会えたら…癒されるでしょうね。

「このご時世に外出するだけでも何か言われてしまいそうですが、1人で車で出かけて誰もいない磯で1人で観察しているだけなので問題ないのかなあと…。こんな時だからこそ人気のない磯に行くのも良いかもしれません。家に閉じこもってばかりも気が滅入りますし。磯はどこにでもあるわけですし、どこに行っても楽しいです。私も地図で次に行く場所を常に探していますし。探す生き物もそれこそなんでもいいですが、やはり私はウミウシ推しなので探してみてください。意外とどこにでもいます。種類がとても多いですよ」

 と教えてくれました。最後に今回話題になったことについて、「貝やウミウシの可愛さや面白さが少しでも伝われば嬉しいです」とゆうじさん。「ライフハックというのは全くの冗談ですが、見たこともない生き物が見つかると本当にうれしいし、やってみると意外と楽しいのでおすすめの趣味ですよ」と話してくれました。

 ずっと忘れていたけれど、実はすぐ足元に、豊かな楽しみが隠れているのかもしれませんね。

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