え、食べられないの? 袋を破ってチンする「冷凍うどん」がブローチに…作者に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 ビニール袋をやぶるとあらわれる、大きな海老天が乗るおいしそうな冷凍うどん。そうそう、これってすぐ食べられて便利よね…え、食べられないの? こちらは樹脂粘土でつくられた直径4.5センチほどのブローチ。制作したしばたたかひろ(@iine_piroshiki)さんが「『冷凍うどんのミニチュアブローチ』をつくりました。ビニール袋で包装された状態のブローチです。袋をやぶって開封すると、中身のブローチになります。ひとつで2度楽しいやつです。」とツイートし話題になりました。

 リプ欄には「また最高なものを、、、(꒦ິ⌑꒦ີ)」「欲しすぎます、かわいい・・・」「破りたくない……」「これはお高くて普段はなかなか買えない方の冷凍うどんですね!ぜひ、肉うどんバージョンもお願いします!」「これビニールをはがしたのと、つけたままの2種類買わないといけないヤツ。」「いただきまーす」「冷凍感すごい❗茹でて食べたいです」と完成度の高さとなんとも言えないかわいらしさに欲しい人が続出。「これは争奪戦の予感」は当たり、発売後すぐに完売になりました。

 しばたさんがこれまでつくったミニチュア作品は、生ごみの入ったサコッシュやレトロな換気扇ブローチ、精巧な文房具の入ったペンケースなど、なぜそれをブローチに?と思いながらも、なんだかかわいくてニヤニヤ見てしまうような身近なものばかり。東京藝術大学大学院を修了後、アニメーション・映像作家として活躍し、ミニチュア作品集「毎日こむぎねんど」も出版するしばたさんに聞きました。

 ──うどんや海老天の衣など完成度が高くて、さらにひとつひとつ手作りされていることに驚きました。作るときのこだわりを教えてもらえますか?

 リアルに作りすぎず、多少のデフォルメや誇張を加えることです。例えば冷凍うどんのブローチでは、ネギを大きめに作っています。遠くからでもネギとわかるようにわざと大きく作ることで、ブローチとして身に着けたときによりうどんらしさが増すかなと思っています。

 ──たしかにネギの緑が映えていますね。粘土でミニチュアブローチをつくるようになったきっかけは?

 小学生の時から粘土でミニチュアなどの立体をつくるのが好きだったのですが、大学に入って将来について考え始めるようになったとき「ミニチュアを仕事にできたら楽しいな」と思い始めたのきっかけです。

 ──話題になって、冷凍うどんはあっという間に売り切れてしまいました。

 冷凍うどんのブローチは、ツイッター効果もあってか、発売開始5分ほどで売り切れてしまいました…自信作だったのでとてもうれしいです! いつになるかはわかりませんが、いずれ再販する予定です。これを機にほかの作品や活動も見てもらえたらいいなと思います。

しばたたかひろさんのオンラインショップ https://ptop.buyshop.jp/

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