さらに「土佐の酒は、端麗辛口でサラっとした飲み口なので、献杯・返杯もしやすいんです。最近は甘口の日本酒が人気ですが、高知ではやっぱり端麗辛口です!」「土佐の料理は皿鉢(さわち)料理といって、1つの大皿にお寿司やおつまみなどがこれでもか!というほど盛られているのですが、これも高知の女性はお酒に強い人が多くて、台所じゃなくて、男の人と一緒に飲むので、一品ずつお接待しなくて済むように盛ったのが始まりと言われているんですよ」とも。なんと、合理的な!!
そんな高知でも最近は若い人を中心に、お酒を飲まない人も増え、お座敷自体が少なくなっているのだそうですが、「無理に飲ませるのではなく、みんなで楽しく飲んで、さらに楽しくなるのが高知のお酒。お酒が好きになりますよ」と話してくれました。
今回の感染拡大を受け、県内の料亭やホテルが腕によりをかけたオリジナルの皿鉢料理を披露する「南国土佐皿鉢祭」は中止に。ただ、毎年4月に開催している県酒造組合主催の「土佐新酒の会」は時期をずらしての開催も検討しているそうです。
「観光名所の一つ『ひろめ市場』などでは、たとえ一人旅でも知らない人が注ぎに来てくれてワイワイ楽しめます」と前出の高知県の担当者。団体旅行のキャンセルや会社単位の宴会の中止など観光業や飲食関連での打撃も広がっていますが、今回の自粛要請には他県からの取材も相次いだといい、「お酒が飲めなくても雰囲気自体が楽しいですし、何より美味しい食事も。今は感染拡大防止で必死ですが、落ち着いたらぜひ、高知の酒文化に触れに来てください!」とPRしてくれました。